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株価が低迷するソフトバンクGと堅調な光通信、ゴールで笑顔を見せられるのはどっち?=炎

このところ低迷傾向にあるソフトバンクグループの株価。一方で光通信の株価は比較的堅調に推移している。投資に力を入れるこの2つの企業の違いをまとめた。(『億の近道』炎のファンドマネージャー)

プロフィール:炎のファンドマネージャー(炎)
小学生から証券会社に出入りし、株式投資に目覚める。大学入学資金を株式の利益で確保し、大学も証券論のゼミに入る。証券会社に入社後は一貫した調査畑で、アナリストとして活動。独立系の投資運用会社でのファンドマネージャーの経験も合わせ持つ。2002年同志社大学・証券アナリスト講座講師を務めたほか、株式漫画の監修や、ドラマ『風のガーデン』(脚本:倉本聰)の株式取引場面の監修を行う。

ソフトバンク的生き方か、光通信的生き方か

ほぼ同時期にIPOした両社の違いと共通点

孫社長率いるソフトバンクグループ<9984>の株価がこのところ低迷傾向にある。一方で重田会長率いる光通信<9435>の株価は比較的堅調に推移している。

世界に打って出て大発展を遂げようとしている孫社長に対して、国内での安定した継続課金型ビジネスでキャッシュをため込みながら安定した成長を遂げようとしているように見える重田会長の戦略は地味ながら興味深い。

どちらの生き方が良いかなどとここでは言うつもりはないが、ほぼ同じ時期にIPOした両社の時価総額には大きな差があり、過去の時価総額の伸びと言う点ではソフトバンクグループに軍配が上がるのかも知れない。

例えば、ソフトバンクグループの自己株を除く時価総額約8兆円(税前利益2.1兆円)に対して、光通信は約1.1兆円(同815億円)と8倍近い違いがある。とは言え、出している利益に対しての評価と言う視点ではソフトバンクGが3.8倍なのに対して、光通信は13.5倍。圧倒的に光通信への評価が高いことになる。

継続課金型のビジネスに特化した光通信と、投資ファンドという生き方を選択したソフトバンクGの評価に違いがあっても当然かも知れないが、投資家の評価は実に面白い。

卓越した目利き能力のある孫社長が、自分の目で見出したAI系企業に投資するAI群戦略をベースにした20兆円にも及ぼうかというファンド運用の行く末を今から想像することは不可能だが、多くの投資家の期待は過去の孫社長への評価と同様、更なる成功への期待を水面下では醸成している。

一方の光通信は自社で積み上げてきたキャッシュを用いた国内株への株式運用を基盤としているようだが、派手さはないとしても着実に影響力を増そうとしている。

この世の中には様々な継続型課金にぴったりの商材がある。これをうまくビジネスに取り入れて成長してきたのが光通信と言える。現在、ひそかに投資している企業の株式も現状は純投資だとしても、いずれは何らかの格好で生きてくるのではないかと想像すると極めてしたたかな戦略にも映る。

ソフトバンクGが世界のユニコーン型AI企業に投資するという戦略を掲げるのに対して光通信は広くあまねく割安感のある企業の株式に10%前後のマイナー投資を行いながら資金運用での成果と将来のビジネスアライアンス等による事業領域の拡大を図る戦略なのか?

両社の生き方の違いを眺めると面白いだろう。

Next: ソフトバンクGと光通信、投資手法はそれぞれどんな特徴があるか

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