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リブラを潰して中国版リブラ発行へ。仮想通貨で世界を牛耳りたい習近平の思惑=矢口新

中国の仮想通貨は「透明人間」たちを救わない

では、中国の仮想通貨で「透明人間」たちは救われるだろうか? 

私はそうは思わない

中国は一党独裁国家だ。つまり、階級制度で成り立っている国家だ。このことは、中国の仮想通貨では透明人間が増えることを示唆しこそすれ、減ることは決してないのではないか?

中国の信用システムについては、以下をご覧いただきたい。
※参考:中国の社会信用システムの真実 – DG Lab Haus(2019年3月30日配信)

有望すぎて潰されたリブラ

仮に20億人が1,000ドル相当ずつのリブラを買うとすれば、リブラの準備金は2兆ドルとなる。これをフェースブック子会社の「カリブラ」が運用することになるのだろうが、突如として世界最大のファンドとなる。

仮に相応に多くの人が消費の多くをリブラで行うようなことになると、カリブラは世界のどの中央銀行よりも大きな存在となる。可能性としては、世界のどの国よりも予算の大きな仮想国家が誕生する。

リブラは超大企業をバックにし、当初賛同した他の27社もほとんどが申し分のない企業で、なかでもビザやマスターカードなどの決済企業の賛同は、その信用力と実現性とを約束するものだった。

ところが、得体の知れない会社が作った多くの仮想通貨が認知され(課税され)、上場するものもある中で、当局はリブラだけには厳しかった

フェイスブックだからということもあるかも知れないが、リブラそのものが民衆から支持され、政府が発行する通貨以上の通貨になれる要素を持っていたからだとも言えるのではないか?

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【関連】仮想通貨リブラ、世界の基軸通貨化に現実味。フェイスブックが米ドルを駆逐する=高島康司

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・グッドとバッドのトップ10に同時に選ばれた2都市(10/28)
・暴力的になる世界(10/28)
・Q&A:銘柄を6カ月も保有するのはなぜ?(10/24)
・誰がマイナス利回りの国債を買っているか?(10/23)
・時間は費用の最終的指標(10/21)
・結果と他人の評価(10/21)
・世界株高、主要な背景(10/17)
・住民の意思を顧みない上級政府(10/16)
・仮想通貨リブラ、生まれてすぐにこわれて消えた(10/15)
・FRBが示唆する「銀行受難の時代」(10/15)
・トルコのシリア侵攻が投げかける問題(10/10)
・FRBが資金供給再開へ(10/9)
・シリア北東国境からの米軍撤退は誰の勝利?(10/8)
・資源国の憂鬱「原油と地政学的リスク」(10/7)
・ノルウェーGPFGの石油株売却をどう見る?(10/7)
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※本記事は、矢口新氏のメルマガ『相場はあなたの夢をかなえる —有料版—』2019年10月29日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。配信済みバックナンバーもすぐ読めます。

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相場はあなたの夢をかなえる ー有料版ー』(2019年10月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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