Zホールディングスが11月14日、ZOZO株式に対する公開買付け(TOB)の結果及び子会社の異動に関するお知らせを発表しました。その概要についてまとめてみます。(『元証券マンが「あれっ」と思ったこと』)
TOB総額の4,000億を大手銀行から借り入れるZHD、驚愕の調達力
投資家はZOZO株を市場売却するよりもTOB応募がベター
11月14日、Zホールディングス<4689>が、「ZOZO<3092>株式に対する公開買付け(TOB)の結果及び子会社の異動に関するお知らせ」を発表した。
※参考:株式会社ZOZO株式(証券コード 3092)に対する 公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ
以下はその概要。
<1.TOBの結果>
買付予定数の上限:152,952,900株(a)[株券等保有割合50.1%]
応募予定数の合計:245,923,177株(b)
⇒あん分比例の方式により、株券の買付等を実施(上限を超える部分の買付け等は行わない)
a÷b≒62.2%
⇒ 前澤氏の売却も当初予定数量の6割強に留まる
TOB価格:2,620円/株
TOB期間:2019/9/30~11/13(30営業日)
株価:2,470円(10/2)~2,593円(11/13)
⇒ この間、投資家は市場売却より、TOBへ応募した方が株価的にはベター
<2.大量保有報告書より>
(1)取得資金の内訳
自己資金:約7億3660万円
借入金額:4000億円
内訳)みずほ千億円、クレディ・アグリコル千億円、三井住友900億円、三菱UFJ600億円、三井住友信託500億円
(2)当該株券等に関する担保契約等
当該該当なし
⇒ ZOZO株式を借入銀行宛て担保提供はしていない
<感想>
本件は、ZOZO株式のTOB案件。TOB総額ほぼ全額の4千億円を大手銀行から借り入れたZホールディングスの調達力に驚かされた。
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『元証券マンが「あれっ」と思ったこと』(2019年11月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による