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コクヨのぺんてる敵対的買収に、プラスが友好的第三者「ホワイトナイト」として参戦

ぺんてるはコクヨの方針に反発、プラスはEC拡大の考え

一方、2019/11/20、日経電子版に「コクヨのぺんてる買収、プラスが対抗案 争奪戦に」が掲載された。
※参考:コクヨのぺんてる買収、プラスが対抗案 争奪戦に‐日本経済新聞(2019年11月20日公開)

ぺんてるを敵対的に買収する方針を15日に示していた、文具国内最大手のコクヨへの対抗案。

ぺんてる経営陣はプラスの提案に賛同しており、プラスは友好的な第三者「ホワイトナイト」(白馬の騎士)に。

プラスが設立した合同会社が、1株3,500円で12月10日まで買い付ける。プラスは非上場のぺんてるの独立性を守るため、取得割合は発行済み株式の33.4%を上限とする。20%以上集まらなければ買い付けを実行しない。

ぺんてるは取締役会でプラスの提案への賛同と、コクヨによる株式取得への反対を決議。

ぺんてるは300人超いる株主のうち従業員持ち株会やOB、取引先など同社経営陣に近く、コクヨの提案に賛同しない株主が一定数いるとみている。プラスの提案に最低でも20%の支持が集まれば、コクヨによる株の過半の取得を阻止できると判断している。

コクヨは5月にぺんてるの筆頭株主だった投資ファンドに101億円出資して間接的にぺんてる株を保有し、事実上の筆頭株主となった。9月には直接出資に切り替えた。

コクヨが望む業務提携の協議が膠着するなか、コクヨはぺんてるが第三者との提携を進めるとの情報を理由に「裏切り行為」だとして、15日にぺんてるの子会社化を目指すことを表明。ぺんてるは同日夜、「突然、子会社化する方針を明確にしたことに強い憤りを覚える」と反発していた。

プラスは非上場でオフィス家具や文具を手掛ける。連結売上高は2018年12月期で1,772億円。ぺんてるをグループ化して、海外展開やネット通販事業の拡大に乗り出したい考え

なお、ぺんてるの「株主の皆様へ(11月20日) コクヨ株式会社の保有株式数について」の概要は以下の通り。
※参考:株主の皆様へ(11月20日)コクヨ株式会社の保有株式数について

今般のコクヨによる当社に対する敵対的株式取得行為に関連し、以下の情報を共有させていただく。

Next: ぺんてるがコクヨに対して不信を訴える要因は、未承認の株式譲渡

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