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コクヨのぺんてる敵対的買収に、プラスが友好的第三者「ホワイトナイト」として参戦

<コクヨの2019年9月24日付プレスリリース>

「ぺんてる株式会社普通株式のPI投資事業有限責任組合から当社への譲渡に関するお知らせ」

当社は本年5月10日付けで株式会社マーキュリアインベストメントが管理・運営するPI投資事業有限責任組合(以下、当組合)の有限責任組合員としての持分すべてを取得したことにより、当組合を通じて、ぺんてるの普通株式37.45%を保有していたが、本日付けのぺんてるの取締役会にて、当組合が保有する当該株式の当社への譲渡が承認された。この結果、当社は本日付けでぺんてるの株主となった。

<コクヨの2019年11月15日付プレスリリース>

「持分法適用関連会社の異動(連結子会社化)に関するお知らせ」

当社は、2019年5月10日付で公表致しました「投資事業有限責任組合への出資に関するお知らせ」及び2019年9月24日付「ぺんてる株式会社普通株式のPI投資事業有限責任組合から当社への譲渡に関するお知らせ」のとおり、ぺんてるの株式3,370,563株を取得(「本株式取得」)し、ぺんてるを当社の持分法適用関連会社とするとともに、ぺんてるとの海外事業・国内事業を含む業務提携契約の締結に向けて真摯に議論を継続していた」。

<ぺんてるの主張>

この11月15日付プレスリリースの「5.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況(予定)」において、コクヨは同時点の所有株式数について「3,402,249株」としており、当社が認識している株式数3,370,563株よりも31,686株増加している。

コクヨが、当社株式の買付を開始する前の段階において、既に、一部の株主から当社の取締役会の承認を得ることなく当社株式を取得していたことを意味する。

2019年9月24日以降、コクヨがいかなる目的をもって当社の株式を追加取得したかについては判然としないが、少なくとも何らかの意図をもって、2019年11月15日に当社株式の追加買付の方針を表明する以前に当社株式を取得していたことは明らか。

株主においては、ぺんてるが独立性を守り今後も価値ある新製品を全世界のお客様にご提供させていただく為、会社の方針をご支持くださいますようお願い申し上げる。

コクヨが追加取得した31,686株については、ぺんてる側は譲渡承認していない(非上場のぺんてる定款上、株式の譲渡制限(会社の承認が必要)あり)

※参考:ぺんてる株式会社との海外における販売提携契約締結合意のお知らせ‐コクヨS&T株式会社(2010年12月20日)

<感想>

本件は、コクヨのぺんてる株式の買付けに対して、プラスがホワイトナイトに名乗り出たもの。

コクヨの買付価格引き上げに対して、プラスがどう出るかを含めて、今後の動向を注視していきたい。

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image by : Africa Studio / Shutterstock.com

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと』(2019年11月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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