国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」の2019年調査によると、日本人の英語力は非英語圏100カ国の中で「53位」だった。これは危機的状況だ。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)
※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2019年12月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
英語が話せなくても問題ない?ビジネスの世界ではそうはいかない
日本人は英語ができない
日本人の国際コミュニケーション能力の低下は、止まるところを知らないようだ。
世界110か国で語学教育を専門で展開する「EFエデュケーション・ファースト」が毎年実施している「英語能力指数試験」の最新版が発表された。
それによると、日本人の英語能力は調査対象となった100か国の中で「53位」。
2011年には、44か国中で14位であった。
調査開始以来、9年連続で順位は下がる一方である。
他国にどんどん差をつけられている
ランキングを見ると、1位はオランダ、2位はスウェーデン、3位はノルウェー。北欧諸国が上位を独占している。
アジアでは、シンガポール(5位)やフィリピン(20位)が上位にランクインしているが、日本は韓国(37位)、台湾(38位)、中国(40位)と比べても、遠く及ばない。
日本人の英語能力は、100点満点中の51点であった。
これはベトナム、イラン、ロシアよりも低い水準である。
ベトナムは日本語学習がブームで、日本への留学生や技能実習生が急増している。
イランはイスラム圏であり、アラビア語は世界言語の一翼を担っているため、英語への依存度が低い。
ロシアではアメリアと競合する大国意識が強いせいか、英語への関心が極めて低い。
逆に、トランプ大統領一族が象徴するように、アメリカではロシアへの関心がすこぶる高く、トランプ氏のカジノでもリゾートでもロシア製の偽札識別機が広く導入されている。
トランプ一家のロシア語と中国語の学習熱は半端ないようだ。
「必要は発明の母」というが、いずれもビジネスに欠かせないからであろう。
Next: 英語が話せなくても生活できる? ビジネスの世界ではそうはいかない…