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100ドル紙幣の80%が米国以外に流通? なぜニューヨークの街角から現金が消えたのか

100ドル紙幣の80%が米国以外に流通

Steven Mnuchin財務長官は、FOXビジネスの番組「Lou Dobbs Tonight」のインタビューに答えて「米国の100ドル紙幣は世界中の銀行の金庫の中に納められているのだ」と説明した。

同長官は、世界各国のマイナス金利政策で、預貯金が目減りするので、人々は、米ドル紙幣を手堅い投資だと考えだしたのだろうと述べ、「米ドルは世界の準備通貨だから、皆が当然、資産として欲しがるものだ。だから100ドル紙幣は世界中に散在しているのだ」と答えた。

連銀のデータによれば、1ドル紙幣の発行枚数よりも100ドル紙幣の方が多いのだ。どんな額面の米ドル紙幣よりも100ドル紙幣の方が多いのだ。100ドル紙幣の数は、2008年の超不況時点から見ても、倍増したのだ。

シカゴ地区連銀の推定では、2018年時点で100ドル紙幣の流通量の80%が米国以外の諸外国で流通している。特に経済が不安定な国々では、米ドルが安全資産として認識されている、とのことだ。

出典:Steven Mnuchin explains why nearly $1.5 trillion worth of $100 bills reportedly disappeared – Yahoo! finance(2019年12月18日配信)

2017年、1ドル紙幣と100ドル紙幣の枚数は逆転へ

200121_gold_2

上記は、米ドル紙幣の流通枚数の変化のグラフ(1998年〜2018年)です。

赤線:100ドル紙幣
青線:1ドル紙幣

2017年に、1ドル紙幣よりも、100ドル紙幣の枚数が上回ったのです。

200121_gold_1

上記は、連銀のオリジナルデータです。

Next: 電子通貨は信用ならない?「100ドル紙幣」は世界中で安全資産として認定

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