単純にもらえる月額だけで考えないほうが良い
マクロ経済スライドのもとでは、将来世代ほど受給開始時点から年金額は実質減り、基礎年金(国民年金)の所得代替率は今より約3割減ると、前述の宮本共産党議員は指摘しています。
現在70歳まで繰り延べた場合の支給水準と、マクロ経済スライドによる調整終了後に75歳まで繰り延べた場合の水準では、調整終了後75歳まで繰り延べた方が所得代替率は低くなると、厚労省の高橋俊之年金局長は述べています。
生活できる水準の年金をめざして75歳まで働いても、それだけの年金は得られないことになるかもしれない……。
人生100年と言っても、大事なのは「健康寿命」です。
年金支給開始年齢を、単純にもらえる月額だけで考えないほうが良い、もっと総合的に、どう暮らしたいかを考えて選択したほうが良いです。
いくら健康とはいえ、働くことができる年齢は限られます。職種も選べません。
老後資金準備は自助努力で……。
政府にそう突き放されているような感じで、毎月の保険料は自分には還元されないのか、相互扶助の意味はわかるが、誰の・どの世代の人の助けになっているのかがわからなくなってきましたね……。
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※本記事は、らぽーる・マガジン 2020年4月20日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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『らぽーる・マガジン』(2020年4月20日号)より一部抜粋
※タイトル、本文見出しはMONEY VOICE編集部による
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