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韓国、航空業界危機で80万人が失業か。イースター航空破綻は序章に過ぎない

韓国のLCC「イースター航空」が破産目前だ。コロナ禍がトドメを刺したが、そもそもは「No Japan」による日本旅行自粛が原因。韓国は航空会社の危機で、最大80万人の失業者が出る恐れがある。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2020年8月2日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

コロナ以前から窮地の韓国「航空業界」

今回は韓国の航空業界の現状を特集する。

新型コロナウイルスによって世界中の航空会社は危機的な状況に陥っており、すでにいくつもの航空会社が倒産しているが、韓国も例外ではない。むしろ、よく持ったほうだといえる。

韓国の格安航空会社(LCC)「イースター航空」は、買収を決めていた済州航空が買収撤回を宣言したことで、事実上、破産となった。コロナ禍ですべての航空機の運航を停止、債務超過状態。買収がなくなった以上は破産以外の道はない。それによって従業員1,600人が失業となる。

しかし、忘れてはいけないのが、イースター航空はコロナ禍だけで破産したわけではない。これは日本製品不買運動、ノージャパンによる日本旅行自粛がそもそもの原因なのだ。

日本便を「ドル箱」と呼んで増やしてきたが……

韓国のLCCは日本行きを「ドル箱」と呼んで、その数を増やしてきた。しかし、韓国人が日本旅行を自粛するようになり、経営は一気に傾いた。

もちろん、他のLCCも危機的な状況であり、すでに何社かは潰れると予想されている。しかも、2019年に9つのLCCが許可されたわけだが、現在はすでに7つまで減っている。

このLCC、韓国内での内需はほとんどなく、9割が国際線での売上に頼っていた。しかも、その3割が日本路線だったという。そして、コロナ禍で飛行機は飛ばせなくなった。

韓国人は国内を移動するのに、飛行機などは使わないのだ。狭い韓国では、飛行機に乗るよりも、搭乗手続きの時間を考慮すれば、列車の方が速いというわけだ。

なんと、2018年に合計753万人に達していた日本旅行者は、2019年の下半期には157万人に急減したそうだ。もはや、激減とかそういう次元ではない。会社が潰れるのは自明の理である。

結論を述べると、韓国人の正義のためにイースター航空は犠牲となった。もっとも、イースター航空だけでは済まないが。

でも、その結果「ノージャパン」も実現できて、韓国人はさぞ、喜んでいることだろう。

Next: 問題はコロナも重なり、このままだと韓国航空業関連だけで最大80万の失業――

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