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米国のジャパンハンドラーが画策?持病悪化だけではない安倍辞任の真相=高島康司

米軍の根本的な再編成

もしアメリカが中国を封じ込めるつもりなら、現在の米軍の編成を前提にした戦略では封じ込めはできないことになる。実現不可能だ。

中国を効果的に封じ込めるためには、現在の体制の根本的な再編成が必要になる。それは次の3つに要約できる。

1)無防備な米軍基地をアジア各地に分散化させる
2)日本をはじめ同盟国と共同で中国を封じ込める
3)中国の発展を遅らせるための制裁強化

この3点である。

まず(1)だが、これは数百発に上る中国のミサイル攻撃を回避するために、いまの日本や韓国に集中している米軍基地の体制を再編成し、台湾の高雄市、フィリッピンのスービック湾、そしてベトナムのカムラン湾などの地域に米軍基地を分散させるというプランだ。これには、米海兵隊の装備を海上で戦闘できるように改める「フォース・ディフェンス2030」という計画も含まれる。また、自衛隊のミサイル基地を離島に分散させる案もある。

だが、これらを実行するためには10年程度の時間が必要だ。たとえば、高雄市やカムラン湾に米軍機地を作るためには、ベトナムや台湾と安全保障条約を締結しなけれならない。ベトナムは最近アメリカと近い関係にはあるものの、同盟国ではない。安全保障条約の締結には相当の時間が必要だ。

また中国が主張する「ひとつの中国」政策をアメリカも受け入れているので、台湾との国交はない状態だ。ましてや、安全保障条約の締結などいまのところできない。

そしてフィリッピンのスービック湾だが、1991年に米海軍はここから撤退し、基地はフィリッピンに返還されている。いまはショッピングセンターとして再開発されている。ここにまた米軍基地を作るとしても、数年後のことになる。

重要になる(2)と(3)

このように、(1)の米軍基地を再編し分散化させるには10年程度の時間がかかる。

その間、中国の抑止策として重要になるのが(2)と(3)だ。トランプ政権は日本や韓国、さらには東南アジア諸国やオーストラリアなどの同盟国と連携し、中国を封じ込め、孤立化させるための体制を構築する。

さらに、米軍基地の再編ができるまでは、中国にあらゆるタイプの制裁を発動し、少しでも中国の足を引っ張って中国の発展を抑止する。

Next: トランプは中国「封じ込め」に本気。日本もどっち付かずではいられない

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