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なぜ菅首相の関与を報じぬ?東京五輪ワイロ3700万円の出どころは=山岡俊介

首相辞任につながる重大スキャンダルか

そのわずか10行ほどの部分を見ただけで、もし本当なら、首相辞任にも発展し得るとんでもない重大疑惑とおわかりいただけると思うので、以下、紹介する。

菅氏から「(五輪を東京に持ってくるために)アフリカ人を買収しなくてはいけない。4~5億円の工作資金が必要」と頼まれ、里見氏自身が3億~4億円、知人の社長が1億円用意し、中味がブラックボックスになっている「嘉納治五郎財団」に振り込んだ

出典:週刊新潮(2020年9月17日号)

ここでいう里見氏とは、「セガサミーホールディングス」(6460。東証1部。東京都品川区)の里見治会長のこと。

森元首相の意を受けた結果か、ともかく以前からスポンサーの里見氏と、菅官房長官(当時)は料亭で会い買収資金を無心。そのため、里見氏が「東京五輪は俺のおかげで獲れたんだ」といっている声も聞かれていたようだ。

むろん、里見氏だって見返りを求めてのことで、それが菅首相の地元、横浜市におけるカジノ誘致であり、息子のセガサミー社長は今年1月、横浜のIRへの参入を目指すことを明らかにしている。

いずれにしろ、わが国の首相が東京へ五輪を持って来るために不法な買収のためのワイロ資金を無心したのが本当に事実なら、買収疑惑の竹田氏と同罪。前代未聞の大スキャンダルではないか。

なお、この新財団の評議員には橋本聖子五輪担当相も就いている。

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