給付金10万円の行方
政府はこの対応策として国民1人あたり10万円を配った。
その原資が将来の税収を担保とした国債発行によるものであることもあり、それをむやみに使いたくはない気持ちもわかる。
それ以上に今回のコロナ禍によって、普通の生活が一変してしまうリスクを感じ取り、安易に消費に回すのではなく、将来のために貯蓄に回すということは理にかなっている。
それが統計上も示されていた。
9月18日に日銀が発表した資金循環統計(2020年4~6月期速報値)によると、個人の金融資産は6月末時点で約1,883兆円となり、3月末の約1,828兆円から増加した。
※参考:資金循環 – 日本銀行
個人の金融資産の内訳は、現金・預金が前年比で4.0%増の約1,031兆円となり、これは過去最高となった。
政府による1人10万円の特別定額給付金の支給が影響したようで、その多くが現預金に回っていたとみられる。
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『牛さん熊さんの本日の債券』2020年9月29日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による
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