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コロナで配送数3割増。FedExの決算から通販と日本の未来が見える=シバタナオキ

FedExの3つのセグメント

FedExは基本的に配送機能を提供している会社ですが、その中でも配送の種類によって3つのセグメントに分けることができます。

上図にあるように、FedExの主要売上は次の3つに分類されます。

・FedEx Express segment(航空輸送事業)
・FedEx Ground segment(北米内の陸上輸送・小口配送事業)
・FedEx Freight segment(主に北米でトラック一台以下のFreight=貨物を配送する事業)

FedExの決算を理解する上で、この3つのセグメントを理解しておく必要があるため、簡単に解説していきます。

<その1:FedEx Express>

FedEx Expressは、その名の通り、主に翌日配達などの早く配達して欲しいときに利用するサービスです。

アメリカ国内のみならず、世界220以上の国や地域への配達が可能で、必要に応じて飛行機を利用して最短で配達を行います。

売上は$9.6B(約9,600億円)でYoY+7.84%とあまり伸びていない領域です。

<その2:FedEx Ground>

次に、FedEx Ground は、アメリカ・カナダに限定した低コストで一般的なパッケージを配送してくれるサービスです。

トラックによる地上配送をしており、主にECの配達等に利用されています。FedEx Express ほど早くはありませんが、アメリカ本土であれば、1〜5営業日以内に配送されます。

売上は$7.0B(約7,000億円)で、YoY+35.9%と大幅に伸びています。

<その3:FedEx Freight>

FedEx Freightは、LTL(Less-than-truckload)と呼ばれる小型の(トラック1台に満たないような)貨物を配送するためのサービスです。主に引っ越しなどの際に利用されています。コンテナを運ぶイメージで、基本的に地上で運ぶ形式です。

FedEx Freightの売上は$1.8B(1,800億円)でYoY▲4.1%と微減していることが分かります。

Next: ECで主に利用される「FedEx Ground」の損益計算書(PL)は?

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