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コロナワクチン90%有効の意味とは?治験に参加してわかった中国の協力=房広治

東京五輪開催には他国の治験データを受け入れるしかない?

ここから推測すると、日本のように感染者が少ないと、それぞれのワクチンの有効性を調査するのに自国のデータだけに頼っていては、来年のオリンピックまでに全国民に行き渡らせることができないでしょう。

そのため、現時点から厚労省とオリンピック委員会は話し合って、他国のデータを信じないならばオリンピック開催を諦め、アメリカやイギリスの治験データをそのまま受け入れるのであればオリンピックが開催できる、ということになるのではないかと思います。

ちなみに、今回のワクチン、初年度は、2回のワクチンを投与し、2年目から1回のワクチン投与でよいかもしれないという経験則から、もしかすると、治験者には「2年間に延長して欲しい」という話になるかもしれません。

いずれにしても、90%や94.5%という数字は立派なもので、これだけ有効性が高いのであれば、ほとんどの人々が接種を希望して欲しいと思います。

欧米はワクチン接種の拒否が多い?

最近、元々白人中心の国であったイギリスやアメリカの半数の人々が、科学的な見地からすると、かなり無知であると、私の眼には映ることが多いのです。その典型が、ワクチン接種です。

アメリカの住民、イギリスの住民、どちらもCOVID19のワクチンを接種したいというのが、半分ぐらいなのだそう。どんな数字、統計の取り方をしても、今回のワクチンを接種しておいた方が、死なない確率は、増えるはずなのです。

これに対して、アジアの国々は、どの国もワクチンに対する偏見が少なく、科学的な知識が正しいのではないでしょうか。

各社のワクチンはすべて構造? 報道は正確性を欠いている

ちなみに、今回、オックスフォード大学の治験に参加して思ったことは、報道されていることが、かなり正確性に欠けるということです。

例えば、今回、ファイザーもモデルナもオックスフォードのワクチンもすべて、同じ構造のワクチンなのです。

作り方は違うものの、なぜ同じかというと、当初から、中国の専門家が発表したコロナウイルスの分析が正確だったためだと、オックスフォード大学のホランダー教授は言います。

すなわち、トランプ大統領は、中国がコロナウイルスに関連していろいろな情報を隠していたというのは大嘘で、それを信じてそのまま報道してしまった記者たちが、なんと多いことでしょうか?

記者のウッドワード氏が録音したトランプ大統領との会話でも、トランプ大統領は、習近平氏は、最初から正直にCOVID19の危険性を訴えていたということも分かります。

Next: 中国専門家の正確な分析結果がワクチン開発を早めた

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