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性的同意書は“誰を”幸せにするか?10代女性の望まぬ妊娠が増えた真の理由=午堂登紀雄

トラブルを回避するための具体策

ビジネスにおける契約書はトラブルを防ぐためですが、男女の行為とは損得ではなく精神の交流でしょう。

それに、女性側から「したい」とはなかなか言えないでしょうから、ムードを盛り上げ、相手の同意を目や表情やしぐさから読み取ってあげるのも、ある種、女性に対する思いやりのひとつのような気もします。

そんな場面でササっと書類を取り出し、署名捺印を求められても、「このいい雰囲気で何考えてんだおまえ」と気分がぶち壊しになるというものです(私の妻曰く「萎えるよね」とのことでした)。

なので、冤罪など面倒ごとに巻き込まれないよう男性側が必要な姿勢としては、「相手の素性がよくわからない段階で関係は持たない」「嫌がっているのか、それとも単に恥ずかしがっているだけなのか、相手の心理を読む観察眼を鍛える」ことでしょうか。あるいは「いい?」と小さく聞くのもアリかと思います。

そして、女性サイドの心構えとしては、「相手の素性がよくわからない段階で関係は持たない」ことでしょう。それに加えて、

・「NO」の意思表示をしっかりする
・思わせぶりな言動をしない
・親密になりたい相手以外と“2人きり”という状況はなるべく避ける(アルコールもほどほどに、あるいは飲まない)

ということになるでしょうか。

自分を守ることを一番に考えるべき

むろん、そんなふうに毅然と対応できるなら苦労はないよ、という意見もその通りでしょう。

しかし、自分を守ることを天秤にかけたとき、相手の圧力に飲まれるのか、関係が悪化するとしても勇気を出すのか、どちらが自分のとって有効な方法なのか、そこは判断が求められます。

「NO(ダメ)と言って嫌われたら……」と感じる人は少なくないと思いますが、本当に相手を大事だと思えば、それで一時的にスネることはあったとしても、それだけで嫌われたりはしないのではないでしょうか(とはいえ、明らかに付き合っている成人男女なのに、たとえば1年もおあずけというのはさすがに酷のような気もしますが)。

「思わせぶりな言動」とは、たとえばその気がないのに「今日は帰りたくない」「相手の部屋にお泊り」といった類いです。これはどちらも男性からすれば「OK」という意味に受け取るからです。

「それは男性の傲慢さだ」という意見あるかもしれませんが、だからといって拒否すれば、女性のプライドを傷つける可能性もあります。

相手女性からすれば「誘ってるのがわからんのか!いちいち言わせるなよ!」「OKだと読み取れよ!それともこの期に及んで勇気が出ねえのか!」などと思ってしまいそうです(知らんけど)。

ただしコロナで休校が続いたとき、10代女性からの「望まない妊娠相談」が増えたというニュースもありましたから、これには家庭の問題や性教育の問題も絡んでいるようにも思います。

Next: 「拒否したら嫌われる」と悩む10代女性。根底には性知識の不足も

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