日経平均株価は史上最高値を更新し、4万3,000円台に到達した。この先、さらに上昇するのか、それとも一服するのか。投資家の関心が集まるなか、経済評論家の菅下清廣氏は「戦後7回目の大相場が始まった」と指摘する。
同氏は、2025年の年末にかけて「4万5,000円~5万円台」に突入する可能性すらあると見ており、その背景には「日米経済の大転換」と「インフレ政策」があるという。
プロフィール:菅下清廣(すがした きよひろ)
ストラテジスト(投資戦略家)、投資家、スガシタパートナーズ株式会社代表取締役、学校法人立命館顧問 近畿大学世界経済研究所客員教授。ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と世界経済の未来を次々と的中させてきた「富のスペシャリスト」として名を馳せている。「経済の千里眼」との異名も。著書に最新刊『トランプ&マスクが呼び込む空前絶後の上げ相場』ほか多数。
トランプ大統領のインフレ政策が日本株を押し上げる
7月23日、日米間で史上最大規模の経済取引が成立した。米国は日本から5,500億ドル規模の投資を受け入れ、互いに15%の相互関税を導入。これを受けて日経平均は急騰し、4万円の壁を突破した。
この動きの背景にあるのは、トランプ政権のインフレ政策だ。大規模な減税や保護主義的な関税政策は、米国経済をインフレへと導く。同時に円安を通じて日本企業の収益改善をもたらし、日本株を大きく押し上げている。
「戦後7回目の大相場」とは何か?
菅下氏は独自の「波動論」に基づき、相場には一定のサイクルがあると分析する。
戦後の日本株には「数年から十数年単位で株価が数倍に膨らむ大相場」がこれまでに6度あり、今回はそれに続く「7回目」に当たると位置づける。
過去の例では、1982年からのバブル相場で日経平均は7年間で6倍に上昇し、1989年に天井をつけた。今回も2020年のコロナショックを起点とすれば、すでに5年目に入り、なお上昇余地は大きいと見ている。
2025年後半の注目テーマは「防衛」「資産運用」「内需」「独創的企業」
ただし、「すべての銘柄が上がるわけではない」と菅下氏は強調する。今後の上昇相場を勝ち抜くには「テーマの選別」が不可欠だ。
特に注目すべきは以下の4分野である。
- 防衛資源関連
- 資産運用立国関連
- 内需消費関連
- 独創的企業
地政学リスクの高まりを背景に、防衛装備や関連企業は国策として伸びる。
日本の豊富な個人金融資産を活用する流れが強まり、金融・証券・保険分野に追い風。
インフレ下でも堅調な消費やインバウンド需要を取り込む企業。
AI、DX、暗号資産など、新しい成長産業を切り開く企業群。
今こそ「選別」が重要な理由
日経平均が4万3,000円を超えた今、投資家の心理は強気と弱気に分かれている。
一部には「4万円が天井」との声もあるが、菅下氏は「むしろこれからが本番」と指摘する。
ただし上昇相場の中でも、勝者と敗者の明暗ははっきり分かれる。正しい選別眼を持てるかどうかが、資産を大きく伸ばすか、波に取り残されるかの分かれ目になる。
9月5日(金)『2025年後半「伸びる銘柄」をどう見抜くか?』ウェビナー開催!
この「戦後7回目の大相場」をどう生き抜くのか。
菅下清廣氏は、9月5日(金)に開催されるZoomウェビナーで、ここでは触れきれない注目セクターや投資戦略を解説する。
見逃し配信(録画視聴)も用意されているため、当日参加が難しい方でも安心して申し込める。
- 開催日:2025年9月5日(金)15:00〜16:30
- 形式:Zoom(見逃し配信あり)
- 主催:株式会社まぐまぐ
- 詳細・申込はこちら → https://peatix.com/event/4520022
最新インタビュー動画
あわせて、菅下清廣氏の最新インタビュー動画も公開中!ウェビナーに先立ち、ぜひこちらもご覧ください。
戦後最大級の大相場到来の可能性を、「経済の千里眼」菅下清廣氏が徹底解説する貴重な機会となる。投資戦略の見直しを検討している個人投資家は見逃せないウェビナーだ。
(※本記事の内容は菅下清廣氏の見解に基づくものであり、投資の成果を保証するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。)
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