以下は、2026年3月11日にYouTubeチャンネル「FISCO TV」で配信された「東証グロース市場250指数~2025年相場の振り返りと先物取引の活用法~」について、フィスコ アナリストの白幡玲美が紹介、2回に分けて配信します。
皆さん、こんにちは。フィスコ・アナリストの白幡玲美です。今回は東証グロース市場250指数のポイントと先物の魅力、その活用方法についてお話します。
まずは2025年の相場振り返りです。
【1】米金利低下と割安感の再評価:米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ局面が明確化し、金利上昇に弱い新興成長株にとって追い風となりました。長らく低迷していた指数に長い下ひげなどの底入れサインが出現し、バリュエーションの修正が進みました。
【2】国内の金融政策と円高への警戒: 日銀の追加利上げや円高進行が、輸出主導の大型株には重荷となる一方、内需系スタートアップが多いグロース市場には相対的な優位性が生まれました。
【3】売買代金の増加:2月以降、それまで枯渇していた市場の流動性が大幅に改善。個人投資家の資金が再び流入し、ボラティリティを伴いながらも指数を押し上げました。
【4】東証の市場改革:資本コストを意識した経営改善や、グロース市場からの卒業基準の厳格化など、上場企業の「質」を問う動きが本格化し、選別投資が加速しました。
続いて東証グロース市場250指数の今後の展開についてご説明します。
【1】上場維持基準の厳格化(2030年3月〜適用)
これまで「上場10年で時価総額40億円以上」だった基準を、「上場5年で100億円以上」へと大幅に引き上げます。これにより、機関投資家の投資対象(時価総額100億〜300億円以上)となる規模への早期成長を強く促します。
【2】「高い成長を目指した経営」への働きかけ
2025年9月より、全てのグロース上場企業に対し、上場後の成長状況の定量分析や成長戦略のアップデート、投資家への分かりやすい開示を継続的に行うよう要請しています。
【3】メリットの創出とサポート体制の強化
成長に意欲的な企業の「見える化」として、2026年2月6日に特設ページを開設しました。また、機関投資家との対話イベントの開催や、M&A・合従連衡を通じた企業価値向上の支援、さらに2026年10月からのTOPIX構成銘柄へのグロース企業の採用など、流動性と注目度を高める施策をパッケージで推進します。
東証グロース市場250指数(旧マザーズ指数)は、グロース市場を代表する銘柄で構成される指数です。
時価総額重視:グロース市場指数の構成銘柄の中から、「上場時価総額」が大きい順に選定されます。
除外ルール:整理銘柄や監理銘柄に指定されているもの、近いうちにプライム市場などへ市場区分を変更することが決まっている銘柄などは対象外となります。
算出方法: 選ばれた銘柄の「浮動株時価総額(市場で実際に流通している株の時価総額)」を加重平均して算出されます。特定の1銘柄の影響が大きくなりすぎないよう、1社あたりのウェイト上限は20%に制限されています。
銘柄の入れ替えは、毎年1回、10月の最終営業日に実施されます。この時期には「時価総額が落ちた銘柄」と「急成長して時価総額が上がった銘柄」の入れ替えが行われます。
【東証グロース市場250指数】~2025年相場の振り返りと先物取引の活用法~vol.2に続く
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