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2021年のアジア海外移住事情~タイ・フィリピン、リタイア生活の理想と現実とは=栗原将

大気汚染に要注意?タイ・フィリピンの気候は

バンコクもセブも、「年中夏」という感じで、あとは雨期と乾期に分かれるくらいです。

バンコクなら、雨期6月~11月、乾期12月~3月、暑期4月~5月
セブなら、雨期6月~10月、乾期11月~5月

という感じです。両方とも乾期が観光のベストシーズンでもあり、湿度が低く過ごしやすいです。春は日本の夏よりも暑くなり、昼間の外出は控えた方がよいくらいですが、夏は日本より涼しいです。

なお、バンコクは冬場に「PM2.5濃度」が上昇し、健康への影響が懸念されるレベルになるときもあります。日本人学校が休校になったこともあったほど。喘息などの疾患をお持ちの方は、注意が必要です。

一方のセブでは、一般的なイメージと異なり、特にセブシティでは排気ガスまみれとなるところが多いです。リゾートエリアのマクタン島(セブ空港がある島)の海沿いのコンドミニアムならば、常に海風が心地よいです。セブにきてまで都会生活を希望する方は少ないと思いますが、住まい周りの空気の綺麗さは重要です。

いずれにしても、日本で生活していますと空気の綺麗さは当たり前ですが、タイやフィリピンの都会では、未だに黒煙をまき散らして走る自動車やバイクがたくさんあります。

タイ人の雰囲気は日本人に近い? 現地の暮らしぶり

<タイ(バンコク):注意すべきは治安よりも「交通事故」>

国民の大部分が仏教徒で、日本人とかなり近い雰囲気があります。周囲の人とあまり、トラブルを起こさない、言い争いをしないで穏やかな人が多いです。道路でも、クラクションを鳴らすことは少なく、道を譲りあうことも多いです。

治安は、日本人女性と小さなお子さんが昼間、街歩きできる位で、普通の生活をしていて怖い思いをすることはありません。

日本でよく報道されている反政府デモですが、日本人の多くが住んでいるスクムビット地区で行われたことはなく、また、事前にデモ会場が告知されるので、そこに近づかなければ、危険な目には遭いません。都市国家の香港とはまったく違います。

注意すべきなのは治安よりも、「交通事故の多さ」ですね。死亡事故は日本の10倍です。とにかく運転が荒い。安全第一ならば、パタヤなど遠出するときには、安心できる日系のレンタカー(運転手付き)サービス利用をおすすめします。

ローカル向けの乗り合いバンに慣れない日本人が乗ったら、具合が悪くなるか、怖くて仕方ない状態になるかもしれません。

<フィリピン(セブ):正直、治安は悪い>

現地の人は、陽気で人懐っこい印象です。英語が公用語なので、片言レベルの日本人の方でも、簡単なコミュニケーションがとりやすいのが、タイと比べた場合のメリットになります(タイは、英語できない人が多いです)。

一方、治安は、正直いって悪いです。日本人女性と小さなお子さんが、ダウンタウンを歩くのは危険です。あと、乗り合いのジープニーでは、スリや強盗に注意が必要。僕自身、携帯電話をすられた経験があります。

リタイアメント移住であれば、現地でトラブルに巻き込まれることはないでしょうが、ビジネスで紛争となり、殺害される日本人が毎年出ていますし、顧問弁護士が殺害されるケースもあります。

また運転マナーもタイと同様、良くないので注意が必要です。

Next: 病気になると致命傷に?タイ・フィリピンの医療レベルは

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