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2021年のアジア海外移住事情~タイ・フィリピン、リタイア生活の理想と現実とは=栗原将

移住で気になる生活費(食費・居住費・物価)

バンコクでもセブでも「月5万円」暮らすことは可能ですが、それはあくまで、ローカルレベルの生活です。今回はそうではなく、普通の日本人の平均的な暮らしぶりを想定します。

<タイ(バンコク):月20万円で快適生活>

1か月20万円(5万バーツ強)あれば、大きなストレスなく生活できると思います。

コンドミニアム家賃(6万円)、食費(5万円)、水道光熱費通信費(7千円)、残金の約8万円は娯楽や予備費(居酒屋などでの飲酒代含む)という感じですね。

南国のタイにいると、暖房代がかからないなど電気代が非常に安い(1ユニット:4バーツ)です。ワンベッドルーム(35平米)に住んでいた僕の電気代の最高額は、約4,000円/月でした。これはフィリピンの4分の1ほどです。

<フィリピン(セブ):月5万円生活も可能だが…>

バンコクと同じく、1か月20万円(10万ペソ)か、あるいはもうちょっと少なくても生活できます。

コンドミニアム家賃(6万円)、食費(5万円)、水道光熱費通信費(1.5万円)、残金の約6万円は娯楽や予備費です。

フィリピンの電気代は、日本よりも高いです。庶民の家にはエアコン・冷蔵庫・洗濯機がなかったりします。日本人移住者でも、節約派の人は現地の方と同じような生活をして1か月の生活費を5万円以下に抑えたりします。でも、普通の日本からの方は、まずムリですね。

あとは、僕自身のフィリピン生活経験からすると、エアコンが壊れるなどの問題が頻繁に起きて、予想外の出費が発生します。あとは賄賂も出費になります。

ですから、タイよりも予備費は重要になります。予算ぎりぎりで生活していると、何かあったら突然、苦しくなります。

食べ物は日本人の口に合う?

<タイ(バンコク):世界一旨くて安い!※筆者感想>

個人的独断では、庶民レベルの料理が世界一旨くて安いのがタイです。加えて、お米が主食で、ナンプラーという魚醬ベースの味付けが日本人になじみやすいです。

僕自身、タイではほとんど、タイ料理の外食で済ませています。相対的に高い日本食は、よほど食べたくなった時以外は行きません。「日本食いのち!」という人でもまったく心配ないのが、バンコクですね。無数の日本食レストランがあって、レベルも高いです。僕の場合、日本食ならば、自炊で鶏や豚肉と野菜を鍋にして、ポン酢しょうゆで食べるのが好きです。

あと、世界中の人が集まるバンコクですので、ステーキレストランや、イタリアン、フレンチ、アラブ料理などなど、食のバラエティは非常に広く、飽きることはありません。

食事の優先度が高い方は、絶対にバンコクですね。

<フィリピン(セブ):味に難あり?日本食が増えて割高に>

主食は米で、フィリピンの人たちは恐ろしいほど「ごはん」を食べます(若い女性でも、ごはん食べ放題レストランに通います)。しかし、日本人の方で、フィリピン料理がおいしいと言う人は極めて少ないですね…。個人的にも、特に屋台料理は、ちょっと食べられません(かなり、変わった味でも食べられる僕であってもです。

あと、ファストフード店が非常に多いのが特徴ですね。ジョリビー、KFC、マクドナルド、バーガーキングといったお店が、多いところですと50メートル歩けばあります。ですから、ファストフード、アメリカ系の食べ物が好きな人には、とても快適かと思います。

一方、僕の場合は、タイと比べたら、日本食の割合が圧倒的に増え、食費はタイの倍くらいに
なった時期もありました。タイもフィリピンも、ローカルフードなら1食150円くらいです。タイではそれで済ませられるのですが、フィリピンでは無理ですからね。あとは、野菜が高くて、苦しかったですね。ブロッコリーは最低300円、キャベツもそのくらいとかでしたので…。タイは野菜が激安なんで、ここも大きな違いですね。

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