ぐるなびの収益構造
まずはぐるなびの収益構造から見ていきましょう。
ぐるなびの売上は、「飲食店販促サービス」「プロモーション」「関連事業」の3つのセグメントで構成されています。
このうち飲食店販促サービスの中にある、ストック型サービスの収益が全体の7~8割、次いでネット予約が発生した際の手数料であるスポット型サービスが1割ほどを占めています。
この四半期は、GoToEatキャンペーンの業務受託手数料がプロモーション売上に計上されているため大きく伸びていますが、基本的には販促サービスで売上の大多数を占めており、非常にシンプルな収益構成です。
直近の2020年10月-12月の第3四半期については、GoTo Eatキャンペーンの影響により、スポット型サービスとプロモーションの比率が一時的に高まっています。
食べログの収益構造
一方、食べログ(カカクコム)の収益構造はどのようになっているのでしょうか?
食べログの収益源には、「飲食店販促」「ユーザー会員」「広告」と3つのセグメントがあります。GoToEatキャンペーンなどの受託事業が発生したため、今期のみ受託業務にかかわる収益が計上されていますが、通常は3つのセグメントとなります。
食べログの四半期毎のセグメント別売上の推移をグラフ化すると、次のようになります。
「飲食店販促」には、ストック型の月額課金とネット予約に応じて発生するスポット型収益の双方が含まれており、全体の約8割を占めています。
ぐるなびとの違いとしては、「ユーザー会員」と「広告」による収益がそれぞれ10%前後あることです。
「ユーザー会員」は、ご存知の方も多いと思いますが、月額300円(税抜)でスマホからでも飲食店の口コミランキングの確認ができたり、クーポンがもらえたりする有料会員サービスです。
「広告」による収益については、食べログサイト・アプリを訪問するユーザーに合わせたターゲティング広告を配信することで、広告主から得る収益です。以下の媒体資料を見ると詳細を確認することができます。
※参考:株式会社カカクコム 食べログ媒体資料 2021.1-3
2020年10-12月に「業務委託に係る収入」が8.4億円分ありますが、こちらはGoToEatキャンペーンのポイント付与に応じた収入です。ぐるなびでは「プロモーション」に含まれています。