差別の有無よりも大事なのは、他国の文化をリスペクトすること
私は、差別されるか?と不安になるよりも重要なことがあると考えます。それは、現地の文化、マナー、宗教をリスペクトすること。
ひとことで言えば、その国と人をリスペクトして、それを態度と言葉で表現することですね。
タイであれば、以下のあたりは必須です。
・朝8時と夕方6時、公共の場所で流れる国家斉唱の際には立ち止まる
・王室を侮辱するような言動をしない
・タイの人を批判する、下に見るような言動やSNS投稿をしない
→ タイの日系フリーペーパー内で、タイ人女性の服装チェックをするコーナーがあったのですが、そこでのコメントがタイ人を貶めていると非難が殺到。謝罪に追い込まれた件がありました。
またタイの人に対して、自分はタイが大好きだ、こんなところが好きだ、と積極的に伝えるのも大事です。相手と、本当に打ち解けることができますよ。
加えて、現地の宗教をリスペクトすることも重要ですね。
日本では、国旗である日章旗が燃やされても、マスコミが非難する報道はほとんど見られないですし、罪にも問われません。
しかし、タイでは不敬罪となりますし、フィリピンでも国旗を侮辱した外国人に対しては激しい非難が沸き上がります。
このあたり、日本感覚で海外に出て、軽はずみな行動や言動をするのは、その国の人々を傷つけますし、最悪の場合、国外追放、再入国禁止や、身分が晒される、といった事態をも招く可能性があります。
その国に「住ませてもらっている」という意識をベースに日々生活していくことが、もっとも現地でうまくいくと思います。
以上のように、相手国と国民をリスペクトして生活し、相互理解が深まることで、差別がない、気持ちが良い生活が送れるものと私は信じています。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年3月11日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。