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日本人の生活を「貧困と不幸」に追い込む黒田日銀の異次元緩和=田中徹郎

最悪は「円安、物価高、金利上昇」の三重苦で国民生活に大打撃

まず考えられるのは、円紙幣に対する信認の低下だと思います、紙幣を紙幣たらしめているのは、発行主体に対する絶対的な信頼です。この信頼がなければ紙幣はすでに紙幣ではなく、ただの紙切れです。たとえ一気に円に対する信認が失われなくても、例えば数か月、あるいは数年という時間軸で、徐々に信頼感が薄れてゆく可能性があるでしょう。言い換えれば、強めの資産インフレです。

二つ目に考えられるのは、日本国債への信認の低下でしょう。これは紙幣に対する信認の低下と同義です。日本国債は売られ、高い利息を付けなくては国債の買い手は見つかりません、つまり金利の上昇です。

ここのところ続いた低金利によって、日本政府が支払う国債の利子(利払い費)は低く抑えられてきましたが、国債の金利が上がれば、逆のサイクルが生まれるでしょう。政府が支払う国債の利払い費は増え、財政は悪化するでしょう。財政の悪化によって国債の発行額は増え、それがさらに利払い費の増加要因になります。このようにして悪循環が生まれると、なかなか止めるのは難しく、よく言われるように財政破綻が現実味を帯びてくるのかもしれません。

三つめは為替市場における円の信認低下で、これも根っこの部分は上記二つの現象と同じです。円に対する国際的な信用が低下すれば、為替市場で円は売られることになるでしょう。

上記をまとめれば、円安、物価高、金利の上昇です。もしこのような状態を迎えれば、私たち庶民の生活はかなり大きな打撃をこうむることになるはずです。

すみません…すこし悲観的なお話しをしてしまいました。が、最悪のシナリオとして頭に入れておきべきではないかと思います。

もちろん私たちは今を生きる日本人として、次の世代やその次の世代への責任があります。私たちの時代にこのような悲惨な状態にならないよう、進んで痛みを受け入れる必要があるのではないでしょうか。

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