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「週休3日制」で不幸になる人、幸せになる人。働く時間と給料が減ったら何をすべきか=俣野成敏

週休3日制を反対側から見ると?

「週休3日制」の根底にあるのは、シェアリングエコノミーです。働き手が減る以上、足りない分に関しては、同じ人に2社・3社と働いてもらうしかありません。

とはいえ、それも過渡期の間だけです。その後は、AIや自動運転などが、不足している労働力を補う世の中がやってきます。そうなれば、「少ない給料をみんなで分け合う」時代になるのかもしれません。

つまり言葉を変えると、会社にとって週休3日制とは「体の良いリストラ」です。不要な労働力を、首を切らずに時間だけ削ることでカットし、人件費を圧縮できるというわけです。

冒頭で紹介した記事が指摘している通り、ワーケーションによって、今後は労災の概念がなくなっていくでしょう。

そもそも、自宅で仕事をしている分には、労災など起きないでしょうが、「山の上で仕事をしています」「浜辺で仕事をしています」となった場合、労働者が自主的に仕事をする場所を選んでいることになります。そこで事故に遭ったとしても、労災扱いにはしてもらえないでしょう。

労災という制度自体が、今後はなくなっていく可能性もあります。

週休3日制を「自由で楽しい」と思えるかどうかがカギになる

ここ数年の間に、「働き方改革」「副業の解禁」「テレワークの推進」等々、私たちの労働環境が大きく様変わりしています。

今回のワーケーションや週休3日制の導入も含めて、これらに共通しているのは「自己責任の増大」です。

結局のところ、自由とは自己責任に比例しています。会社が決める割合が減り、自分で決めなくてはならない範囲が拡大している、ということですから。それを「面白いと思えるかどうか?」は、あなた次第になります。

これからの時代、サラリーマンという制度にしがみつこうとする人にとっては、辛いものになるかもしれません。

けれど、「この機に自分の自由な領域を増やしたい」と考えている人にとっては、チャンスに満ちあふれた世の中だと映るでしょう。たとえば「週休3日制が導入されれば、給料は減っても自分の時間が増えるから、この時間を使って自分のビジネスを始めよう」といったように、です。

どのような時代も、必ずプラスの面とマイナスの面があります。どちらか片方しかない、ということはありません。たとえ一見、自分にとってはピンチに見えることの中にも、必ずチャンスが潜んでいるものです。

Next: 必ず裏側も見ること。ピンチの中にチャンスはある

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