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「週休3日制」で不幸になる人、幸せになる人。働く時間と給料が減ったら何をすべきか=俣野成敏

「週休3日制の導入」が検討されて話題になっていますが、ここから日本の未来が見えてきます。サラリーマンにとって本当によいことなのでしょうか?(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

【関連】コロナは口実「超監視社会」にようこそ!銀行口座ほか政府が握る3つの情報=俣野成敏

※この記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2021年5月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年に独立。フランチャイズ複数店舗のビジネスオーナーや投資家として活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが13万部を超えるベストセラーとなる。近著では『トップ1%の人だけが知っている』のシリーズが11万部に。著作累計は48万部。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を5年連続受賞。

週休3日制は本当に良いことなのか?

今回は「ニュースから、日本の未来が見えてくる!」特集をお送りいたします。最近の世の中の変化は、目を見張るばかりです。とはいえ、今を見ることで、未来がどうなるのかは、ある程度、予測ができます。この記事では、日本で起きている大きな変化を取り上げ、これから起こることについて考えてみたいと思います。

最初のテーマは、「週休3日制」です。自民党は政府に「選択的週休3日制」の導入を提言しています。

参考:「選択的週休3日制」 政府に普及に取り組むよう提言 自民 – NHKニュース(2021年4月27日配信)
参考:「週休3日」と「ワーケーション」一見きれいな言葉の裏にある不都合な真実を見抜けるか コロナで加速する多様な働かせ方 – PRESIDENT(2021年4月23日配信)

今の若い人にとっては、“出世”というのは、もはや死語に近いのかもしれません。それよりも、彼らは「週休3日」とか「ワーケーション」といった言葉のほうに、「自分の希望が叶うチャンスだ」と感じているようです。

実のところ、どこにいても仕事になる人にとっては、ワーケーションという言葉は、特に目新しい概念ではありません。これまで会社に行っていた人が、「バカンスに行きながら仕事もできる」という情景に想いを馳せているのだと思います。

しかし、「会社でないとダラけてしまう」という人にとっては、メリハリの付けづらいワーケーションでは、仕事の効率アップにはつながらないかもしれません。

自宅で行うテレワークと違って、ワーケーションの場合は移動コストもかかりますから、費用対効果を考えた時に、コストに見合った効果がどこまであるのか?と少々、疑問を感じます。

【関連】自民党提案「週休3日制」には裏がある。収入減、リストラ増加で困窮する会社員たち=原彰宏

「働く時間が減る分、給料も減る」

「週休3日制」と聞いて喜んでいる人は、もしかすると「給料はそのままで、休みが増える」と勘違いしているのではないでしょうか。

普通に考えて、給料を減らさずに働く時間を減らそうと思ったら、短い時間で今までと同じ成果を出す必要があります。それができないのだとしたら、「働く時間が減る分、給料も減る」ことになります。

今はまだ、週休3日制は始まったばかりですから、先行導入している企業も、希望者に応じて個別対応しているのではないかと思います。

しかし今後、本格的に普及してくれば、やがて強制的に週休3日になって、給料が減らされるのが当たり前の世の中になることが予想されます。

Next: サラリーマンにとってはチャンス?週休3日制を反対側から見ると

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