fbpx

ビットコイン急落は対岸の火事に非ず。すべての金融市場を巻き込み株も為替も焼け野原に=今市太郎

毎度繰り返される市場参加者自体が引き起こす暴落構造

当メルマガではここのところ、ビットコインの暴落が起きるたびに、暴落が起きる構造をご紹介しています。

今回もまさにその系譜の動きで、強制的にせよ自発的にせよ、投機で買い向かっていた市場参加者(とりわけ個人投資家)が、下落のスタートで一斉に売りで出口に殺到することがさらなる暴落を引き起こすことになることをまた垣間見ることになってしまいました。

もちろん暴落相場では、勇敢にも底値で買い向かい、それなりの利益を超短期で得る猛者も存在します。

そのため悲喜こもごもの相場となったようですが、今回の下落を見ていますと、明らかにいわゆるミンスキーモーメント的な動きが出ており、株式市場でも利益が出ていた銘柄を中心に売り
さばいた向きが出たようで、さすがに瞬間的に時価総額が日本円にして110兆円もなくなっただけのことはある相場となったようです。

あとから相場を見る向きにとっては、何が暴落の決定的原因なのかを知りたくなるわけですが、実は山火事と同じで、誰かの火の不始末にせよ自然な発火が原因にせよ、燃え広がって大惨事となる過程ではきっかけはまったく関係ないものとなってしまいます。

まさに今回の仮想通貨暴落は、市場参加者のセンチメントが焼け野原を作り出したといっても過言ではないでしょう。

イーロン・マスク氏の言動で乱高下する時点で、投資市場としては不適格

そもそもビットコインやドージコインなどへの投資をインフレヘッジであるとか特定国に寄与しない投資市場であると認識・評価するのは、イーロン・マスク氏の発言で乱高下することだけとってみても、それをまったく正当に評価できないのが現実であります。

博打が好きな方々は、ここからもまだ仮想通貨バブル継続と見て買い向かわれることになるのかもしれません。

しかし、純粋な投資活動、まともな利益が取れる商品として見た場合、もはやビットコインは分散投資におけるリスクヘッジ対象として見ることはできなくなっている状況です。

もはやこうした投資行動は個別の投資家の独自判断次第のものですから、外部の人間がとやかく言う話ではありませんが、それにしても、現物取引ならまだしもレバレッジをかけてまで対応するものではまったくなくなっていることを強く感じさせられます。

いまや直接、仮想通貨の取り引きに関わらなくても、周辺の相場が十分に暴落の影響を受けるようになっていますから、それだけ見てもビットコイン投資などもうたくさん……といった気分になります。

続きはご購読ください。初月無料です

【関連】竹中平蔵氏のドケチベーシックインカム月7万、コレじゃない感の危険な正体=今市太郎

【関連】テレビが報じぬフィンセン文書と「東京五輪ワイロ」菅政権は説明責任果たせ=今市太郎

【関連】JT減配で株価急落も心配無用。たばこオワコン化でも経営安泰の理由=栫井駿介

<初月無料購読ですぐ読める! 5月配信済みバックナンバー>

※2021年5月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。

2021年5月配信分
  • 5月21日ロンドンタイム週間特集5(5/21)
  • 須らく無闇な上下動を繰り返し止まらない仮想通貨~果たして為替には影響はなのか(5/21)
  • 5月20日ロンドンタイム週間特集4(5/20)
  • 仮想通貨のメルトダウンに見る相も変らぬ暴落相場の構造(5/20)
  • 5月19日ロンドンタイム週間特集3(5/19)
  • ガンドラックの見立てでは米国インフレは7月にピーク(5/19)
  • 5月18日ロンドンタイム週間特集2(5/18)
  • 本邦市場関係者が一切口にしなコロナ敗戦相場~その到来はもう目と鼻の先(5/18)
  • 5月17日ロンドンタイム週間特集1(5/17)
  • 5月第三週相場分析(5/17)
  • 5月14日ロンドンタイムショートコメント(5/14)
  • バイデン発言から見えてくる米国の計画経済的状況~ 米国の労働生産性はもう上がらない?(5/14)
  • 5月13日ロンドンタイムショートコメント(5/13)
  • ETFを買わない日銀のおかげで本邦の株式相場はパニック状態突入か(5/13)
  • 5月12日ロンドンタイムショートコメント(5/12)
  • ビッグテック株を売りに回るファンド勢と買い向かう個人投資家~一体どちらが勝者になるか(5/12)
  • 5月11日ロンドンタイムショートコメント(5/11)
  • ドージコインの暴騰・爆下げにみる仮想通貨バブル前代未聞の危うさ(5/11)
  • 5月10日ロンドンタイムショートコメント(5/10)
  • 5月第二週相場分析(5/10)
  • 5月7日ロンドンタイムショートコメント(5/7)
  • 主要国では収束が見えてきたのに本邦だけ新型コロナ2.0へ突入・相場大幅下落か(5/7)
  • ロンドンタイムショートコメント(5/6)
  • イエレンのFRB議長的金利上昇予測発言に市場困惑(5/6)
  • GWウイーク相場特別編3日目(5/5)
  • 台湾侵攻より前に起きそうな中国の対日経済制裁(5/5)
  • GWウイーク相場特別編2日目(5/4)
  • 2021年コロナに打ち勝つのは他の先進国だけ?超絶低い本邦の経済回復力(5/4)
  • GWウイーク相場特別編1日目(5/3)
  • 5月第一週相場分析(5/3)

いますぐ初月無料購読!


※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2021年5月21日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

【関連】天才投資家ジム・ロジャーズが語った危険なシグナル。バブル崩壊に備える3つの方法=花輪陽子

【関連】統一教会と自民党を結ぶ「票とカネ」。菅内閣に9名の利害関係者、日本会議とも共通する思想とは=原彰宏

【関連】女を追い込むフェミ。男女平等を叫びシングルマザーを困窮させた女性解放論者どもの罪=鈴木傾城

image by:Marc Bruxelle / Shutterstock.com
1 2 3

今市太郎の戦略的FX投資』(2021年5月21日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

今市太郎の戦略的FX投資

[月額880円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日]
個人投資家がもっと得難いファンダメンタルズを徹底的に集めテクニカルで売買チャンスを探るFX投資家のためのメールマガジンです。土日を覗く平日毎日の配信となりますので、確実に日々の売買に役立てることが可能です。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー