いまの30~40代は、晩婚・晩産で老後資金を貯める期間がなくなっています。でも、9割の人が知らない「3つのお金の習慣」を身につければ、お金は貯められます。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
晩婚・晩産で老後資金を貯める期間がなくなっている
ひと昔前のように、20代で子どもを生み育てていれば、30代ともなると少なくとも長子はある程度、手のかからなくなる年齢に達していました。
ですが、現代は結婚も出産が遅くなり、30代は子育て世代となっています。
また、現在の30~40代は、お給料の伸びが鈍く、将来の年金も不安な世代です。
なので、お金の使い方を間違えてしまうと、その後の人生で苦労することになりかねません。
晩婚・晩産で、子育てが終わってから老後資金を貯める時間がないからです。
逆に30~40代でこのことに気が付ければ、お金が貯まる家計に変われるということです。
30~40代の9割が知らずに損をしている「3つのお金の習慣」
実は30~40代の9割の人が知らずに損をしている「3つのお金の習慣」があります。
1)お給料が入ったらまず貯蓄して、残りの金額で生活をする
2)保険と住宅ローンでお金を減らさない
3)(男女とも)できる限りずっと仕事を続ける
この3つの習慣ができていれば、お金に困ることはないでしょう。
住宅ローンはマイナスの資産運用
あなたは毎月いくら貯蓄していますか? この貯蓄できている金額が、借り入れできる金額なのです。
例えば、4,000万円のマイホームを購入するのでしたら、頭金は最低でも800万円はあった方がよいのです。
もちろん、これほどなくても借りることはできるのですが、住宅価格の2割ほど頭金に入れられれば、返済が少し楽になります。もちろん、頭金が多ければ多いほど借り入れが少なくなりますので有利です。
住宅ローンは、複利で借金が増えるマイナスの資産運用です。支払う利息を減らすには、できる限り頭金を多く入れて、借り入れの期間を短くすることです。
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