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60歳でやるべき3つの「老い支度」。年金暮らしが始まる前に老後生活の質は決まる=牧野寿和

(2)健康寿命

次に健康寿命についてです。

健康寿命とは、誰の手も借りずに自立した生活ができる期間のこと。この期間については、複数の機関のデータがあり、おおむね男女とも「74歳まで」といえます。

言いかえれば、日本の平均寿命は、男性81歳・女性87歳ですから、健康寿命から平均寿命の期間、男性7年間・女性13年間はひとりでは生活できない可能性があります。

それこそ、介護が必要な状態になってから、身体が思うように動かなくなってから「この先どうしよう」と考えていては遅いです。

家庭環境に適した対策を、事前に準備しておくことが大切です。

(3)老後の家計

老後の家計では、主な収入が年金となる家庭は特に、現役時代より収入が減ります。

しかし、支出は高齢になるほど、食費など減る項目はあるかもしれませんが、60歳以降も健康体であれば、急に減る要因はありません。

対策を打つとすれば、まず現在の家計収支を把握します。そして、老後の収入やそれまでに蓄えておく貯蓄を取り崩して、老後の生活での支出を賄うことが可能であればいいです。

しかし、70・80代で家計が破たんするなら、今から対策を打っておきます。

方法としては、老後の生活が持ちこたえることができる家計支出に、つまり、支出を減らすことに、今からしておくことです。

もうひとつは、収入を増やすことです。

どちらにしても、家計の収支の把握は、60歳からとは言えず。今すぐにやることです。

以上の3つを準備することは、簡単そうですが、実はかなり時間がかかります。今回ご提案した準備がまだの方は、老後の生活を描きながら、完了日も決めて、準備を始めてみてください。

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image by:bbuilder / Shutterstock.com
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【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』(2021年10月6日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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