ドル円相場の下落要因その4:バイデンが中間選挙でボロ負けした時
今回ご紹介するリスクシナリオでもっとも可能性が高そうなのが、バイデンが11月の中間選挙でボロ負けすることにより、ドルが対円で大きく売られるシナリオです。
恐らく米国FRBの利上げスケジュールにも深刻な影響を及ぼすことになるでしょうから、ドル円も年間の上昇幅をすべて剥落させる動きになるのかも知れません。
さすがに11月段階でドル円がどの価格水準にあるのかはまったくわかりませんが、トランプが大統領に勝利した時の逆さまの状況を思えば、短期間に5円やそこいらの下落があってもおかしくはないはずです。
ドル円相場の下落要因その5:中央銀行バブル崩壊
さて、最後に挙げるのが、中央銀行バブル完全崩壊による相場の大暴落シナリオです。
もちろん足もとではそこまで危機的な状況が示現しているわけではありません。しかし、下げ局面で果敢に買い向かっている個人投資家も、そのほとんどがレバレッジをかけて借金しながら投資を行っているのが実情ですし、プロのファンドでさえ驚くほどレバレッジをかけて買い向かっているのが現実です。
国内では「レバナス民」などという不思議な名前もかなり知名度をあげていますが、指数取引であれ、個別取引であれ、レバレッジをかけているのはもはや当たり前で、追証が必要となるほど相場が下落すれば、すべての資本市場がいきなり全部売りに豹変するのはもっともあり得る破滅的未来といえます。
中央銀行バブルの崩壊というのは、人類史上初のネガティブイベントですから、どれだけの焼け野原になるのかはなってみないとわかりませんが、ドル円がいきなり円高にシフトするのには、どれもこれも情けなくなるようなこんな要因があるということは、予め理解しておいてもいいのではないでしょうか。
想定外のリスクに耐えられる柔軟性が必要
本邦は我々が認識している以上にろくでもない道に突き進んでいますから、これ以外にもいきなりテールリスクが飛び出すこともありそう。
ここから一方的にドル円がドル高に向かうと信じるのはかなり危険です。あらゆる事態に耐えられるだけの柔軟性が必要な年になるのではないでしょうか。
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- ここからドル円が円高に振れるケースはどんなことが考えられるのか(2/2)
- 2月1日ロンドンタイムショートコメント(2/1)
- バイデンが示唆するロシアのSWIFTからの締め出しで金融市場でも大戦争勃発か(2/1)
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- カザフスタンの政変で露見しはじめたバイデンのファミリービジネス(1/12)
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2022年2月2日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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