アメリカはなぜ危機を煽るのか?
アメリカが危機を煽る理由は非常に明快です。
まず、バイデンの掲げる環境政策は、中国のレアアースがなければ、まず達成できません。しかし、電気自動車や風力発電に必要な材料のほとんどは中国にあり、中国に頼らざるを得ない状況です。その状況下で、中国に一生懸命、喧嘩を売っているのですから、〇〇につける薬はない、としか言いようがないのです。
喧嘩を売って、その一方で平和だの、人権だの、耳障りの良い言葉を叫び、「典型的な詐欺師だよ」と思うのは私だけではない、と思います。
エネルギーに関しても、アメリカはシェール革命によって世界一のガス、原油の生産国となりましたが、議会の反対などにより、その輸出ができない状態です。
その間にロシアがどんどんと販売網を拡大しており、アメリカが劣勢になっているだけの話です。
この10年でシェールガスの生産は10倍になりましが、その生産は今のコロナの感染状況と同じで頭打ちとなっており、再びロシアが生産国1位になってもおかしくない状況です。
ロシアの生産国1位の奪還は、東シベリアのガス田開発にかかっており、それには西側の技術が必要です。西側の技術がほしいロシアがウクライナに侵攻して欧米を怒らせるメリットなど何もありません。
脱炭素社会にはロシアと中国が必要
いったい何が起こっているのか。これも非常に明快な話です。
次世代技術とされる脱炭素社会においてレアアースや環境負担の少ないエネルギーというのは、中国やロシアに偏在しているのです。
ミャンマーに米国が介入をするのは、レアアースが目的です。ミャンマーや北朝鮮は中国と陸続きですので、その資源が豊富に眠っていることはほぼ間違いがありません。
ミャンマーの政変により、一斉に西側はミャンマーへの援助を停止しています。その間隙を狙い、中国が懸命に援助をし、北朝鮮が大暴れする理由も、米国にいうことを聞け、と言っているのに等しいことです。
くだらないプライドが邪魔をして、アメリカは偉そうにしていますが、実際、東側諸国はアメリカを見下しているようにしていることがますます気に入らないだけの話です。