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「ウクライナ危機」はバイデンの嘘。ロシア側に侵攻する理由なし、“資源戦争”劣勢の米国が吠えているだけ=角野實

自由と民主主義の名の下に劣化するアメリカ左派

もちろん、アメリカの標榜する自由や民主主義は素晴らしい理念だと私も思いますが、その素晴らしい理念の下で、詐欺みたいなことをやっているよ、というのが私の素直な本音です。これも左の理想ばかりを語り、現実に対応できないという幻想を支配している結果だと考えています。

貧乏なのは、国家が助けようとしても、そんなものより一層の貧乏を生み出すだけの話であり、自分自身がなんとかしようと思わなければ、絶対に豊かな暮らしを得ることができないという永遠の真理を考えれば、米民主党や左はずっと間違い続けるだろう、と思っています。

ソ連がみな平等の理想主義を掲げ、崩壊し、中国はそれを見てソ連と対立した結果をみれば、取るべき手段は自己責任、自分の生活は自分で守るという基本原則を世界の普及させることが、自由と民主主義を標榜するアメリカの役割です。

それを少し稼げないと「援助だ」「補助だ」と叫ぶ社会は、破滅に向かっているとしか言いようがありません。ソ連が崩壊したようになる、と私は言っているのです。

貧乏はより一層の貧乏を呼び込む、だけの話です。真面目に働いている人が真面目に働くのがバカらしくなるのが、まともな社会だと私は思いません。

今回の米国のウクライナ侵攻の危機煽りは、何を根拠に言っているのかさっぱりわかりません。言えることは、現状でアメリカは戦力や経済で勝てっているのかもしれませんが、今後、ますます一層、アメリカの劣化が進行することは、いまのようなことを続ければ確実なことです。

資源・エネルギー戦争でロシアと中国に追い込まれたアメリカ

その根拠は、次世代の技術に必要な資源はほとんどロシアと中国にあるからです。

だから、「今後は資源の時代になる」と私は言っているのです。ロシアはあらゆる手を使ってエネルギー価格を下げさせないようにするでしょう。ロシアは供給国ですので、困りません。むしろエネルギー価格が高いことによって、余計に豊かになるでしょう。

中国は次世代技術の資源のほとんどを保有しています。一時期、レアアースの9割を世界で保有していましたが、現在は6割まで低下をしています。問題はその精製などは中国でしかほとんどできないことであり、テスラが中国で工場を持つ理由、そしてパナソニックは燃料電池事業から撤退した理由もここにあります。

これだけ端的なことを申し上げれば、単にアメリカが中国、ロシアに対して劣勢であることはみなさんもおわかりだと思います。偉そうに言っていますが、アメリカはロシアや中国から見下されているだけの話です。それが悔しいので、負け犬の遠吠えをやっているだけの話です。だから、根拠もなくウクライナにロシアが侵攻するとやっているのです。

プーチンにそのうち、バイデンは言われるでしょう。「やれるものならやってみろ」と(笑)。

現状はアメリカが圧倒的に不利なのです。この状態から日本を1980年代から属国にさせたのですから、アメリカの底力を侮ってはいけない、とは思いますが、アメリカが底力を発揮したときに考えればいい話であり、現状はアメリカが圧倒的に不利な状況に追い込まれているだけの話です。

バイデンが大統領でいるうちは無理だと私は思っています。ウソと詭弁ばかりを繰り返しているやつには「この難局は乗り切れないよ」ということです。まともな人間というのは誠実である、ということが私は第一の条件だと思っています。ウソや詭弁ばかりで、自分の都合のよい解釈をしても絶対に信用は得られません。

Next: 劣勢のアメリカが吠えているだけ。金融市場はどう反応する?

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