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プレミアム商品券「1人で446万円分」大量購入者に賛否が二分。“悪者扱い”は他人が得すると気に食わない持たざる者の妬みなのか?

大分県佐伯市が販売していたプレミアム商品券に関して、とある人物が1世帯3冊までというルールをはるかに超える440万円分を1人で購入していたことが発覚し、その是非を巡って議論が巻き起こっている。

報道によると、商品券は市が佐伯商工会議所など3商工団体による「さいきプレ券発行委員会」に委託し、株式会社まちづくり佐伯が販売。発行総額は6万冊で、当初は申し込み制での販売を行ったものの、約2万4,000冊が売れ残ってしまう事態に。そこで市内にあるホールでの先着順販売に切り替えていたという。

440万円分を購入した人物は、その先着順での販売時に訪れていたようで、その際に担当者に「何冊まで買えるか」と聞いたところ、担当者が「何冊でも」と答えたため、その後すぐに440万円を持参して購入したとのこと。ちなみに担当者が使い道を尋ねたところ「車です」と答えたという。

プレミアム分は133万8,000円に

地域経済の回復を図るために、各地の市町村が国や県などの補助を受けて発行しているプレミアム商品券。その名の通り、購入額以上の買い物ができる商品券なのだが、今回取沙汰されている佐伯市のプレミアム商品券は、1万円で買える1冊分で1万3,000円分の買い物が可能だった模様だ。

今回取沙汰されている人物だが、このプレミアム商品券を合計都合446万円分購入していたということで、買い物できる金額は579万8,000円に。つまりプレミアム分は133万8,000円にものぼったという。

それだけお得な商品券なだけに、購入希望者が殺到することを見越して、当初は申し込み制での販売としていたのだが、PRが不足していたのか何なのかその理由は不明だが、先述のようにかなりの冊数が売れ残ってしまう事態に。

そこで販売を委託されていた事業者は、販売を先着順にしたうえに「1人3冊(3万円)の限度にこだわらず、申し出の冊数を販売してよい」と、スタッフに指示していたようで、そのためすんなりと大量の商品券購入が実現したようだ。

多額の現金がすぐ用意できた者が得する展開に

今回の件に関して、佐伯市側は購入者を特定できていないといい、さらに「購入者は窓口で大量購入できるか確認しており、返還を求められない」と判断しているとのこと。

要は当初定めていたルールを超えた大量購入を事実上認める格好で、それに対して各報道では、「それはよくない。みんなに分配する形の方がいいでしょうし」「販売側も決まっているならちゃんとしないと、そのせいで買えない人がでてきているし」などと、市民から戸惑いや不平の声があがっていると伝えている。

ただSNS上の反応を見てみると、販売側に大量購入が可能か事前に確認をしていたことや、そもそも1人3冊までというルールをなし崩しにしたのは販売側である点、さらにむしろ余った商品券を買って地域経済を回してくれるんだから…といった理由から、渦中の人物が悪者にされる流れを疑問視する見方も多数あり、その是非を巡っては意見が二分している状況のようである。

渦中の大量購入者が悪者扱いされるのは、他の誰かが得するのが気に食わない人々の妬み……といった声までもあがっている今回の件。販売側が購入冊数の上限ルールをなし崩しにしてしまったことから、“買えば買うほどお得”といった状況が俄かに創出されてしまったわけだが、とはいえそのうま味を享受できたのは、すぐさま多額の現金が用意できた者のみだ。

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いっぽうで、そうでない者たちはその状況を指をくわえて見ているしかなく、資産無き者を完全無視しているとの批判がある岸田版“資産所得倍増プラン”の話にも似ているが、まさに持てる者と持たざる者との格差が如実に現れてしまう格好に。プレミアム商品券の販売側としては、“大量の売れ残り”という状況をなんとかしたかっただけだろうが、それが持たざる者の妬みを増幅させてしまうことになるという、思いもかけず罪作りな展開となってしまったようだ。

Next: 「プレミアム商品券じゃなくて減税しろ」との声も

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