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敗北するウクライナ、戦時中の日本と酷似か。西側メディアが報じない“最も信頼できる”戦況分析=高島康司

さらに伝えられるウクライナ兵の状態

そうしたなか、前線のウクライナ兵の悲惨な状況がさらに伝えられている。すでに当メルマガの前々回(第697回)の記事で伝えた内容と同種のものだ。

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先頃「ラジオ・フランス・インターナショナル」は、「セベロドネツク近郊から、ドンバスでの戦闘が激化する中、ウクライナ軍で「衰退が始まっている」と報じた。「兵士たちの間で不満の動きが出てきている。司令部からの物資や支援の不足に不満を募らせている」と指摘し、リシチャンスク近くの兵士たちは、前線で起きていることを「この世の地獄」と表現していると付け加えた。

そして、最近よく報じられるのは、兵士の士気を大きく低下させる主な要因の1つとしての、あまりに貧弱な装備である。これは前々回の記事でも紹介したが、状況はさらに悪くなっているようだ。ロシア軍は長距離射程の大砲も装甲車もあり、兵力はウクライナ軍の5倍から6倍はある。

前線の兵士は、1986年製の機関銃と旧式の対戦車ロケットしか持っていないという証言もある。1943年製の「デグチャロフ機関銃」や、1933年製の「マキシム機関銃」をいまだに使っている。最新式のスウェーデンの携帯用対戦車ミサイルシステム、「NLAW」もあるが、バッテリーが作動しないものが多いという。ウクライナ軍が重火器を強化しなければ、何もできないだろうと考える兵士は多い。

ウクライナの逆転は不可能に見える…

このような状況を見ると、兵力の消耗があまりに激しく、士気も低く、重火器の支援も間に合わないウクライナ軍が、この戦争に勝利することは非常に困難だと言える。いま、兵力でも武器でも相対的に余裕のあるロシア軍は、時間をかけながら、自分たちのペースで侵攻を続けているようだ。

もちろん、頑強に抵抗し、ロシア軍の反撃に成功している部隊もある。こうした部隊の攻撃がウクライナ軍の攻勢として、主要メディアでは華々しく喧伝されている。

だが、こうした部分的な成功だけでは、兵力の消耗と重火器の不足に苦しむウクライナ軍の全体的な状況を変化させることはできないだろう。

Next: 戦前の日本に似てきたウクライナ。ロシアの勝利宣言は近い?

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