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TKO木本の投資トラブルに仕掛けられた巧妙な罠。金融リテラシーが高いという思い込みで泥沼にハマる人々=Team xoxo

投資詐欺と投資失敗の違い

最初に言っておくと投資失敗と投資詐欺は違うと思う。

そもそも詐欺は、元金保証を謳って元金が返せない状態や、そもそも運用しないでお金を使ってしまうようなことだ。

一方投資失敗は(本来投資案件が何の免許もない会社から来るものであれば、それを信用するのもどうかと思うが)実際に投資を行って、それが上手く行かないこと。

これは通常の投資商品でも、ディスクレーマーのような形でリスクがある旨が書かれており、投資は自己責任であることが大前提なので、投資家に責任が帰属するはず。

今回のケースでは投資家(芸能人ら)は明らかに投資商品に対する理解が欠如しており、この部分は金融リテラシーの低さゆえのトラブルと言えよう。

しかしながら木本氏に信頼があり「彼の言うことなら間違いない」と思ったとしても、お付き合い程度でお茶を濁しておけば良かったのではないか?

うまい話を信じて多額の金額を預けてしまうのも、金融リテラシーの低さゆえか。

一方木本氏がどのような立場にいたのかはまだ不透明だが、もし運用者とグループであったのならば、何に投資し、運用し、リスクがどの程度あり、失敗した時はその説明をする必要がある。

他人資産を運用する際に、必ず必要な説明責任が全くされていない。

当初、前述2)の段階で、木本氏はどの程度の説明を受け、リスクを認識していたのだろうか?

もし最初の投資からリターンがあったことで、商品性よりも知り合いAの言うことを信用してしまったとしたら、これは完全に知り合いAの思うつぼである。

知り合いAが他からも資金を集めていて、その資金をリターンに充てていたら?

いわゆるポンジスキームだ。

そもそもポンジスキームだと、資金の運用をしていないので、運用方針やリスクの説明があったとしても、机上の空論に過ぎない。これは完全に詐欺だ。

この投資トラブルに関する詳細がわからないので、すべてが僕の想像なのだが、どうやら

木本氏はリターンの経験から、良かれと思い周りに勧めた

投資家は木本氏を信頼して、このうまそうな話の詳細を確認せずに資金を拠出した知り合いが、その関係性を利用して詐欺をした。

実に巧妙である。

(中略)

周りには怪しい投資案件ばかり

投資トラブルについては、僕の周りにもそんな話が多い。

例えばSNS上で怪しげな連中からDMが大量に届き「LINE登録してください!」と言われるだけで、怪しいなと思ってしまう。

特にバイナリーオプションを使った自動売買に関する商材は、一番怪しいと思っていた。

ただ元々アルゴリズム取引を証券会社時代に扱っていたこともあり、怪しいと思うものの自動売買という響きは気になっていた。

そこでちょうど僕の知り合いで、限定的な投資家向けにバイナリーオプションの自動売買システムを提供している人がいたので、無なっても良いくらいの少額を、その自動売買システムで運用してみた。

確かにパフォーマンスが良いとき悪いときはあるし一時ゼロに限りなく近づいたことがあったが、1年半くらい放置してパフォーマンスは+80%だ。ちなみに今月は+48%。

僕が自分で運用している株式のパフォーマンスと比較できないほどの高パフォーマンス。

以前『週刊xoxo』で仮想通貨投資での失敗を紹介したが、基本的に僕自身、理解できないものへの投資はしないことにしている。

バイナリーオプションに関しては自動売買のシステムはいろいろあるが、FXの動きはマクロ要因と季節性(たとえば五十日トレード)だし、バイナリーオプションの勝ち負けは単純(つまり購入時点のレートが、決定レートの上か下かで判断されるギャンブルのようなもの)だったので、ギャンブル感覚でトライしてみたが、たまには予期せぬご褒美もあるなという感じだ。

Next: 日本人の金融リテラシーはどのくらい?調査結果を発表

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