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スズキ株急落~投資家は三菱自動車の「二匹目のドジョウ」を狙えるか?=栫井駿介

三菱自動車の「二匹目のドジョウ」になるか

自動車業界は、アップルやグーグル、マイクロソフトなどの異業種まで巻き込んだ次世代技術開発競争時代に入り、各社には研究開発費の負担が重くのしかかります。スズキも例外ではありません。今回の不祥事も、研究開発費を少しでも削減しようとしたことが一因となっています。規模がなければ、莫大な研究開発費を捻出することはますます厳しくなっていくでしょう。

また、国内においても、軽自動車税の増税以降、軽自動車の販売台数は減少を続けています。これからはガラパゴスとなっている軽自動車頼みを脱却し、世界で通用するコンパクトカーの開発を進めなければならない状況です。

そのような背景事情を考えると、日産が三菱自動車を買収したように、株価下落に乗じてスズキを手中に収めようとする会社が出てくるかもしれません。なお、三菱自動車株は、日産による買収発表後ストップ高まで上昇しました。

三菱自動車<7211> 日足(SBI証券提供)

三菱自動車<7211> 日足(SBI証券提供)

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スズキが同じようなことになれば、まさに「二匹目のドジョウ」です。昨年フォルクスワーゲンとの提携を解消し、合従連衡が進む自動車業界において数少ない「独り身」になっています。スズキの鈴木修会長はすでに85歳の高齢であるため、後継者問題も関連して話が一気に進む可能性もあります。

PERは11倍(コンセンサス予想)と、インドにおける成長性を考慮するともっと高くてもおかしくありません。単純に割安なのはもちろんですが、自動車業界における「ピカピカの嫁入り候補」として、これからのスズキの動向から目が離せません。

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年5月21日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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