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持ち家か、賃貸か。固定金利が上昇を始めた現在、生涯の住宅費や感情よりも優先すべき判断基準とは?=牧野寿和

賃貸住宅は生涯の家賃の確保

賃貸住宅に住めば、生涯、家賃の支払いが必要になります。

老後も住むのであれば、年金などの収入から、現在の平均余命(※)までの家賃を払っていける、物件に入居することが重要です。

今までは家賃の変動は少なかったですが、昨今の物価の上昇で、更新時に家賃が値上がりする可能性もあります。

※筆者注:平均余命の詳細は「主な年齢の平均余命」(厚生労働省「令和3年簡易生命表の概要」)をご覧ください。

住宅は所有すべきか、賃貸でいいのか

生涯の住宅費を比較して、持ち家か賃貸か比較する、複数の記事を読んだことがあります。それらの記事の記述に間違いはないのでしょう。

生涯の家計収支を把握できれば、それに見合う物件を探して購入すれば、持ち家に住むことに問題はないと考えます。また、住宅を保持管理することが苦手なら、オーナーや管理会社がいる、賃貸住宅に住めばいいのです。

今は賃貸でよくても、将来、住宅を所有したくなることもあるでしょう。その反対のこともあるでしょう。

そんな時にどうするかは、夫婦であれば、家計に相談して可能であれば実行して、家計にあまりにも負担がかかるのであれば、実行は見送ることです。

このように考えてみますと、「住宅は所有すべきか賃貸でいいのか」の結論は、夫婦で、生涯を計画しながら家計に相談して、夫婦で住みたいところ、住みたい住宅に住むことです。

その住宅は、持ち家でも賃貸でも構わないのです。

感情ではなく現実的に考えること

家計支出の中で「住宅費」は大きなウェートを占めます。

住宅費を削減して、教育費などほかの支出を増やすなども可能です。

住宅の問題は、感情でなく、現実的に考えていくことです。

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image by:Kittisak Jirasittichai / Shutterstock.com
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【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ 【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ 』(2023年1月18日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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