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ジャニー喜多川氏、海外なら社会的に抹殺も。ジャニーズ性加害を“児童虐待”の視点で考える=原彰宏

ピザゲート

バラク・オバマ元大統領の次を争う大統領選挙で、トランプ前大統領側からヒラリー・クリントン候補に仕掛けられた「フェイクニュース」は、「未成年売春」という“ネタ”でした。

「ピザゲート」という言葉がSNS上で拡散されました。

ワシントンの高級住宅街の一角にある「コメット・ピンポン」は、どの街でも見かけるような、ちょっとしゃれたピザ・レストランで、この店の地下室が、児童買春組織の拠点になっているという噂がネットで広まったのは2016年11月8日の大統領選直前のことでした。

エドガー・ウェルチ被告は「子どもたちを救う」目的で、12月4日午後3時ごろ、家族連れの客でにぎわっていた店に押し入り、「地下室」の入り口を探し回って、銃を数回発射しました。

大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン前国務長官と選挙対策本部長を務めたジョン・ポデスタ氏が、コメットを拠点とする児童買春組織の中心人物であるとの“デマ”がばらまかれ、それをウェルチ被告が信じたのです。

「児童買春」というキーワードは、それだけ海外では「最上級の悪」として、強く認識されているのです。

それだけに「ピザゲート」のSNS上で上での拡散は、デマとはいえ、クリントン陣営にとっては大打撃だったのです。
※参考:偽ニュース、小児性愛、ヒラリー、銃撃…ピザゲートとは何か – ニューズウィーク(2016年12月8日配信)

「#Metoo運動」の始まりとなったワインスタイン事件

「児童」「未成年」ではないですが、「性被害」という文脈では「ワインスタイン事件」というのがあります。

ワインスタイン事件とは、ハリウッド映画プロデューサーであったハーヴェイ・ワインスタインに対する一連の性的暴行・セクシャルハラスメントの告発事件を指します。

2017年に、ニューヨーク・タイムズとザ・ニューヨーカーの両紙が、数十年にわたってハーヴェイ・ワインスタインが多数の女性に対して性的暴行やセクシャルハラスメントを行っていたとする報道を行いました。これにより、ハーヴェイ・ワインスタインの不適切な行為が公に知られることとなりまし
た。

この報道をきっかけに、数多くの女性たちがハーヴェイ・ワインスタインからの性的な虐待や嫌がらせを受けた経験を告発しました。被害者たちは、映画業界での権力やワインスタインの影響力を恐れ、長い間沈黙していたとされます。

ワインスタイン事件は、ハリウッドのセクシャルハラスメントや権力の濫用の問題を浮き彫りにし、#MeToo運動の始まりともなりました。#MeToo運動は、性的暴力やセクシャルハラスメントに抗議し、被害者の声を集めるための運動として世界中で広まりました。

この事件により、ハーヴェイ・ワインスタインは多くの映画業界関係者から非難を浴び、自身が創設した映画会社の解散や、映画界での評判の悪化などの影響を受けました。

さらに、法的な手続きも進められ、ハーヴェイ・ワインスタインは性的犯罪の罪で告発され、2020年3月に有罪判決を受けました。その後、刑期を経て、2022年に釈放されました。

ワインスタイン事件は、セクシャルハラスメントや性的暴力に対する意識の高まりと、加害者の責任追及の重要性を強調する事例として、社会的な議論を引き起こしました。
※参考:富豪慈善家の性犯罪と怪死…謎の「エプスタイン事件」世界に走る激震(平 和博) – 現代ビジネス(2019年8月31日配信)

ここまでの「エブスタイン事件」「ピザゲート」「ワインスタイン事件」の説明文章は、ネット上の情報から集めたものになります。

Next: 海外では社会復帰も不可能。改めてジャニーズ性加害問題を見てみると…

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