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ジャニー喜多川氏、海外なら社会的に抹殺も。ジャニーズ性加害を“児童虐待”の視点で考える=原彰宏

この流れでジャニーズ性加害問題を考える…

海外では、未成年への性的虐待に対しては、嫌悪感も含めて厳罰に処する風潮となっています。

関わった人たちにも厳罰が処せられ、二度と社会に復帰できないくらいにまで制裁を加えるようになっています。

この流れで、今回のジャニーズ性加害問題を、そしてあの藤島ジュリー景子社長の会見とも言えないメッセージを思い返してみてください。

そもそもジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏の性加害は、今のアイドルたちのずっと前から行われていました。

ジャニーズ事務所の“闇”を世間が知るようになったのは、今年になって、BBCが火をつけたジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏による「性加害」問題でした。

1990年代からジャニー喜多川氏による性加害問題を報じてきた週刊文春がこれに続き、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が開いた記者会見は、NHKや朝日新聞など大手メディアも取り上げる展開になりました。

しかし遡ること1988年、フォーリーブスの北公次さんによる、ジャニーズ事務所の内情を暴露した自伝「元フォーリーブス北公次の禁断の半生記」(データハウス)が出版された頃にすでに、事務所批判の急先鋒として週刊誌などに登場していたのです。

Twitterでは、以下のような映像が載せられています。

「もしジャニー喜多川氏の性加害が、きちんと報じられ、社会が取り上げていたら、ジャニーズ事務所には入っていなかったですし、こんな思いをしなくて済んだと思います…」

マスコミがずっと報じなかったこと、報じられなかったことを、フリーアナウンサーの森本毅郎は「自分たちも含めてメディアの敗北」と言っています。

なぜ日本では報道されなかったのか?

なぜ報じなかったのか、いや、報じられなかったのか…。ジャニーズ事務所とマスコミとの関係は、一体どうなっているのでしょうか。

ここからは憶測でしかないのですが、冒頭でご紹介した通り、チャイルド・アビューズの加害者との関わりが発覚したら、海外の対応から語れば、今回の場合マスコミ等は、二度と、ジャニーズ事務所のタレントを使うことはできなくなりますね。

各局歌番組などでは、ジャニーズタレントが居なければ成り立たないものも多くあるでしょう。ジャニーズタレントの冠番組もあり、司会やドラマに多数起用されています。もはや、ジャニーズなしではテレビ番組は成り立たないのかもしれませんね。

マスコミの弱腰だけではありません。警察や検察の動きもかなり動きが鈍いです。未成年者への性加害は、立派な犯罪です。ましてや、芸能界を席巻する大手事務所のスキャンダルです。

前述のエプスタイン事件においても、ジェフリー・エプスタイン氏が長年にわたって、セレブリティや政治家、企業経営者などの有力者と関与していたことが、ことの重大性と複雑性を物語っています。同じようなことが、ひょっとしたら考えられるのでしょうかね。

いろんな噂が飛び交っているようですけどね…。

Next: 海外は未成年への性犯罪者を決して許さない

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