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ジャニー喜多川氏、海外なら社会的に抹殺も。ジャニーズ性加害を“児童虐待”の視点で考える=原彰宏

海外は未成年への性犯罪者を決して許さない

海外の流れは、こういった未成年者への性犯罪を嫌悪するどころか、徹底的に排除する方向になっています。

グローバル・プラットフォームと海外展開しようとしている日本大手メディアにとっては、今後の展開次第では、ひょっとしたらジャニーズ事務所と縁を切らなければならなくなるのかもしれませんね。

そうしないと、メジャーなメディアには出られなくなる可能性もあるのではないでしょうか。ネットフリックスとも、組めなくなるかもしれませんね。このことは、今いるジャニーズ事務所のタレントにとっても死活問題です。だから大量に、ジャニーズ事務所退所者が出たのですかね。考えすぎですかね。

何より、この話は「誰も幸せにならない」、決着がつかない話ではないかと言われています。いまテレビで活躍しているジャニーズタレントも、言葉を発することはできません。自身も性加害を容認して今のポジションを手にしたと思われたくないでしょうし、その意味では決して自身の口からは何も語ることはできないでしょう。

ジャニーズ事務所をやめたタレントも含め、ジャニー喜多川氏の後輩への性加害を黙認してきたと取られても、反論もできなくなります。

ジャニー喜多川氏の行動は、それだけに罪深いものだと言えますね。

それを知らないはずがないジャニーズ事務所側の態度も、現タレントを守るという姿勢はすごくわかりますが、第三者委員会を設置しないという姿勢は、やはり納得できないところがあります。逆に、今のままでは、所属タレントも守れないのではないでしょうか。

ファンも解決を望んでいない?

どっちに転んでも、今のファンは、この問題を明るみにすることは望んでいないでしょう。本当に、この問題解決は「誰も幸せにしない」ものになってしまいました。

フリーアナウンサーの森本毅郎氏の言葉を、もう一度繰り返します。「自分たちも含めてメディアの敗北」。

ここで、キリスト教最大の教派・カトリック教という巨大権力が聖職者たちによる性的虐待を組織ぐるみで隠していたという事実を明かしたルポタージュである「スポットライト 世紀のスクープ カトリック教会の大罪」(ボストン・グローブ紙〈スポットライト〉チーム:編、有澤真庭:訳/竹書房)をご紹介しておきます。

※参考:世界に衝撃が! 数千人以上もの子どもたちを襲った性犯罪。巨大権力により組織ぐるみで隠された真実とは? – ダ・ヴィンチWeb(2017年5月8日配信)

記事には、「いつの時代でも“権力”というものは存在する。弱い立場にいる者が、たとえ正しくあっても強い権力の下では泣き寝入りし、無力となることは少なくない。一個人の前に立ちはだかる存在が大きな組織であればなおさらである」と書かれています。

Next: 最後にジャニーズ事務所最年長の東山紀之氏の言葉を…

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