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永久不滅ウォレット“終了”発表で世間を驚愕させたクレディセゾン。実は数年前から現れていた“永久不滅離れ”の兆候

クレディセゾンがポイント管理サービス「永久不滅ウォレットサービス」の提供を、今年10月末で終了すると発表したことが、大きな波紋を呼んでいるようだ。

報道によれば、サービス終了の理由は「加盟店がほぼゼロになったため」ということ。サービス終了以降は、残高の追加や決済ができなくなるといい、また余った残高は、2024年1月末までに、4.5円につき1ポイントのレートで永久不滅ポイントに再度変換できるという。

またクレディセゾンからは「永久不滅ポイントの関連サービスということで名称を付けているので、永久不滅のウォレットであるという主張をしているものではない」とのコメントがあったという。

やはり気になる「永久不滅ポイント」の行く末

セゾンカードの利用額1,000円につき1ポイントが付与される「永久不滅ポイント」。

この永久不滅ポイントを使っての買い物や資産運用などができるサービスが、今回取沙汰されている永久不滅ウォレットで、具体的には同サービス内において、永久不滅ポイント100ポイントにつき450円のレートで残高に変換し、加盟店での決済やふるさと納税、投資、運用に使えたという。

先述のクレディセゾンの説明通り、永久不滅ポイントに付随するサービスが故の“永久不滅ウォレット”という名称だったようだが、それがまさかのサービス終了という報に対して、SNS上では「永久不滅なのになんで終わるんや。。。」「薬だったら薬事法違反?」「進次郎かな」といった、ある種の“ツッコミ”が多く入っているといった状況。

いっぽうで、日頃からセゾンカードを利用しているといった向きからは「永久不滅ポイントも永久不滅のポイントではないとか言い出すの?」「永久不滅ポイントは永久に不滅ですよね…?」といった声が少なからずあがっており、やはり“永久不滅ポイントの行く末”に関して、今回の件でちょっと不安になっているといった人も、当然ながら存在するようである。

クレディセゾンの沿革によれば、同社が「永久不滅ポイント」を開始したのは、2002年2月のこと。ポイントに有効期限を設けないというのは、サービス開始当時のみならず現段階においても稀有ということで、世間ではこの“永久不滅”というワードが、セゾンカードないしクレディセゾンの代名詞となっていた感も。

またクレディセゾン側も、この“永久不滅”というワードを、一時期まではかなり前面に押し出していたという印象があるのだが、ところが近年になって、その看板をひっそりと降ろし始めている……といったフシも見受けられるとのこと。

というのも、セゾンカードのサービスをPRするムービーなどが連日アップされるほか、過去にはクレディセゾンの女性社員らで結成されたアイドルユニット「東池袋52」のPV動画でも人気を博した、同社の公式Youtubeチャンネルを見てみても、2021年3月あたりまでは「永久不滅チャンネル」という名称だったのが、それ以降のとあるタイミングで“永久不滅”というワードが外されてしまい、いまではその痕跡は全く残っていないといった状況。

いっぽうで、クレディセゾンが運営するポイントサイト「セゾンポイントモール」に関しても、以前は「永久不滅.com」というサイト名だったのが、いつの間にかに“永久不滅”のワードが外された今の名称に変わっていたというのだ。

言うなれば、クレディセゾンの“永久不滅離れ”といった兆候が、ここ数年で様々現れているなかでの、今回の永久不滅ウォレットサービス終了の発表。となれば、会員の間で「永久不滅ポイントもいずれかは……」といった憶測があがるのも、無理のないところと言えそうである。

Next: 「この世に永久に不滅なものなど無いと」

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