ダイキンに投資するべきか?
ここまでをまとめます。
これまでの成長を支えていた、米国と欧州の販売動向が悪化していること。それに伴って、3Q単体で減益となったことが、市場にショックを与えたものと考えられます。
しかし、現在のPERは約23倍前後です。過去10年のPER平均は26倍ですから、やや割安感があると言って良いでしょう。
ダイキンと大手証券会社のアナリストとの質疑応答会では、
「正直、今期の売上・利益の計画達成はハードルが高い」といった発言があったようです。
今後ポイントは、以下のあたりになります。
- ︎欧米を中心にいかに売上高を伸ばせるか?
- ︎販売力強化と値上げを実施できるのか?
私は、ダイキンは中長期的に成長していく企業である、という認識は変わっていません。しかし成長地域の販売動向が、やや不透明感が高くなった決算であると感じました。
現状、人によって投資判断が分かれる状態だと思います。個人的には、4Qで発表される25年3月期の通期見通しを、しっかり確認してからの判断が、より安全性が高い投資になると考えています。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2024年2月9日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。