<ケース4>一括で300万円は無理だから…
プロフィール
- 年齢:38歳・男性
- 職業:会社員
- 慰謝料:300万円以上
隠れて不倫をしていたことが自分のパートナーにバレてしまい、離婚と共に慰謝料を請求されました。もちろん拒否することなどできるわけもなく、弁護士に助言をもらいながらでしたが、最終的に300万円以上支払いました。
自分の弱さから不倫をしてしまっていましたが、まさかバレるとも離婚したいと元パートナーから言われるとも思っていなかったので、請求された時は驚いてしまって、情けないほどに頭が痛く真っ白になったことを覚えています。
私と不倫相手とのLINEのスクリーンショットを複数枚も提示されました。その時は離婚を切り出されるとは思っていなかったので、私も素直に認めました。でも、そのときの会話を録音されていたので、それが大きな証拠になったそうです。
元パートナーからは「借金してでも一括で払え」と言われましたが、なんとか説得して約300万円を2年の分割払いにしてもらい、計画通りに無事すべて支払い終わりました。でも、もしも一括でしか条件を飲んでもらえないと考えると、親に肩代わりしてもらうことはできなかったので、消費者金融などで借りるしかなかったと思います。
<ケース5>夫の味方になった「サレ妻」
プロフィール
- 年齢:45歳・女性
- 職業:専業主婦
- 慰謝料:80万円
パートナーが職場の既婚者の女性と不倫をしていました。私の出産や義両親の介入を経て、不倫関係は解消されましたが、不倫相手のパートナーから慰謝料請求をされ、弁護士と相談・交渉の上で、減額された慰謝料を支払うことになりました。
相手のパートナーは、「不倫関係になったのは(私の)夫が100%悪く、妻(不倫相手)が騙された。妻こそ被害者だ」という主張をしていました。でも話を聞いていると不倫したどちらも悪く、女性側にも否があるのは明らかでした。自分のパートナーも悪いのはわかっていますし、私もいわゆる夫に不倫をされた「サレ妻」ですが、当時は家族の仲を壊したくないので協力しようと思いました。
ある時、なんか行動がおかしいなと思い、私はいろいろと証拠を残していました。まずは依頼した探偵の調査報告書から提出。そしてLINEのスクリーンショット、不倫相手へのバレンタインデーのプレゼント、そのほかのいろんな写真などを提出し、不倫相手側からも積極的なアプローチがあることを証明しました。
当初は相手側から300万円の請求がありましたが、先ほどの証拠を提出し、結果として80万円の支払いへと慰謝料減額の交渉が成立しました。相手側の言い分としては、「会社の立場を利用して、不倫関係や性行為を強要し、退職を余儀なくされた」という主張でしたが、弁護士を立てていたので、結論では少ない支払いで済みました。
慰謝料である80万円の支払いは、家計からではなく、パートナーの貯金から全て捻出しました。当たり前ですが、家族のお金から出すなんてもってのほかです。その後は、不倫相手側からの連絡は一切ありません。
弁護士費用と合わせて合計100万円ほどかかったため、金銭的にパートナーにとっては大きな痛手となったと思いますが、家族がバラバラになることだけは避けられたので、少しホッとしています。
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