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迫る景気後退…株価はどう動く?急落か、ソフトランディングか。長期投資家が準備すべきこと=栫井駿介

AI相場

もう一つ言うなれば、AIの話があると思います。

直近の株価上昇は、ソフトランディング期待もありますが、もう一方では生成AIの登場で経済が活性化していくのではないかという期待もあります。

2022年末にOpenAIがChatGPTを公開してから、そこに期待が集まって、そのAIを動かすために使われる半導体を作っているのがNVIDIAということで、NVIDIAの株がどんどん買われました。

しかし、この生成AIに対する投資が息切れするようなことになると、株式市場的にも厳しくなることもあるのではないかと思います。

落ち着いて投資を続けるために

私たちは長期投資を行っています。

経済の状況を見ることは大事ですが、それはあくまで経済を予想することではなくて、これを知った上でどんなことが起ころうとも想定済みであるという状態を作っておくということです。

景気後退かソフトランディングか、どちらに転ぶ可能性もあるので、片方に賭けるような極端な考え方をする必要はありません。
知識としてしっかり持っていれば、仮に株価が落ちたとすれば景気後退が懸念された結果だとすぐに理解できます。

だから2024年8月5日の暴落にも焦ることはありませんでしたし、今後同じようなことが起こっても事前に知っておけば心を乱されずに投資を続けることができます。

 

株価の暴落時というものは基本的に長期投資では買いのタイミングです。
本当に強い企業というものは、一時的に業績が下がることはあるかもしれませんが、景気が悪い時にこそ逆に力を付けてさらに伸びていったりします。

ユニクロのファーストリテイリングは日本がデフレに苦しむ中、安くて良い商品を生み出し力を付け、今や世界有数のアパレル企業となっています。

本当に良い企業を持っていれば、長期的には報われるということになりますし、それを安い時に買えたらより良いということになります。

 

少なくともやってはいけないことは暴落した時に素晴らしいはずの企業を狼狽売りしてしまうことです。

 

良い企業を見つけてまず買い、株価が下がるタイミングでできれば買い増ししながら長期間持ち続けることで資産を増やす長期投資を私はおすすめしています。


(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


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image by:Arsenii Palivoda / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2024年9月22日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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