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業績絶好調「業務スーパー」神戸物産株は買いか?2つの強みで最高益&増配へ=澤田聖陽

急成長を続ける「業務スーパー」を展開する神戸物産<3038>が、2024年10月期の決算を発表した。売上高は前年同期比10%増の5,078億円と過去最高を更新し、営業利益や純利益も堅調に推移。フランチャイズを中心に全国で店舗を増やし、ローコスト運営やPB商品の拡充を武器に成長を続けている。一方で、競争激化や長期的な課題も浮き彫りになっている。本記事では、同社の成功要因と今後の展望を分析する。(『 元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」 元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」 』澤田聖陽)

※本記事は有料メルマガ『元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』2024年12月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:澤田聖陽(さわだ きよはる)
政治経済アナリスト。国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、松井証券を経て、ジャフコ、極東証券にて投資業務、投資銀行業務に従事。2013年にSAMURAI証券(旧AIP証券)の代表に就任。投資型クラウドファンディング事業を立ち上げ拡大させる。現在は、澤田コンサルティング事務所の代表として、コンサルティング事業を展開中。YouTubeチャンネルにて時事ニュース解説と株価見通しを発信している。

今期最高益へ「業務スーパー」の神戸物産

12月13日、「業務スーパー」を展開する神戸物産は2024年10月期の決算を発表した。

決算数値は以下のとおりである。

売上:507,883百万円(前年同期比10.0%増)
売上総利益:58,413百万円(前年同期比10.8%増)
営業利益:34,350百万円(前年同期比11.8%増)
経常利益:31,576百万円(前年同期比5.4%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:21,443百万円(前年同期比4.3%増)

同時に下記のとおり、2025年10月期の業績予想も発表している。

売上:525,000百万円(3.4%増予想)
営業利益:37,700百万円(9.8%増予想)
経常利益:37,800百万円(19.7%増予想)
親会社株主に帰属する当期純利益:24,000百万円(11.9%増予想)

同社の業務スーパー事業は近年急速に店舗数を増やしており、店舗数は2024年10月末時点で全国に1,084店舗まで増えている。

2024年10月期も56店舗を出店し、20店舗退店しているので、30店舗の純増となっている。

そのほとんどがフランチャイズ(FC)であり、自社運営は4店舗のみだ。

フランチャイズについては、直轄エリアに出店するFC契約と地方部に出店するエリアライセンス契約があるが、それぞれFC契約が91社、エリアライセンス契約14社と合計で100社以上のフランチャイジーを抱えている。

フライチャイジーに対して商品の卸をすることが、同社の業務スーパー事業での主な売上になる。

神戸物産<3038> 日足(SBI証券提供)

神戸物産<3038> 日足(SBI証券提供)

PB商品が好調

業務スーパーはその名のとおり、飲食店などに業務用の商品を販売することを主業としていたが、近年ではコスパの高いスーパーとして消費者の利用が急増している。

業務スーパーの強さは、以下の2点にある。

1. 店舗のローコストオペレーション
2. PB製品を中心とした製販一貫ビジネスモデル

Next: 快進撃は続くか?「業務スーパー」2つの強みを分析

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