経営状況がいい理由
世間からのイメージとは違い、数字でみるとそこまで悪いわけではなさそうです。上手く経営されている印象を受けます。
そこで、なにがフジテレビの経営を支えているのかさらに深掘りしてみましょう。
<不動産事業>
フジテレビの売上は、テレビを中心とするメディア・コンテンツ事業が約75%を占めています。
ところがこの利益の構成費を確認すると、メディア・コンテンツ事業は全体の43%であるのに対して都市開発観光が54%あります。
つまりフジテレビはテレビで一定数儲けてはいますが、それ以上に不動産で儲けているわけです。
フジテレビの不動産といえば、フジ・メディア・HD傘下のサンケイビルです。
フジテレビは財界の後押しで作った会社であるため、昔から持っていた土地などが今も利益を支えているとわかります。
ちなみサンケイビルは賃貸や売買を行っていて、安定した収益基盤を築いています。
<メディア・コンテンツ事業>
メディア・コンテンツ事業でも、半数を割っているとはいえきちんと利益を出しています。
どのようにメディア・コンテンツ事業で、利益をだしているのか詳しく見ていきましょう。
メディア・コンテンツ事業では、BSフジやフジテレビオンデマンドを手がけるフジクリエイティブコーポレーションで利益を出しています。
またイベントや映画でもお金を儲けています。
以下の画像を見ていきましょう。
テレビでの集客力を使い、アレグリアのイベントを開催しています。また、映画の「東京リベンジャーズ」などもフジテレビの収入です。他にも「踊る大捜査線」など、かつてのコンテンツが今生かされていることで利益に繋がっています。
ですが、今回不祥事を起こしたフジテレビジョンの営業利益は2.3%しか残っておらずほとんど利益が出ていない状況です。
視聴率もあまり取れない一方で、社員の給料が高いなどフジテレビ自体の経営は苦しくなっています。
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