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ついに楽天モバイル「黒字化」…長期投資家は買いか?特殊指標で1億円を“ひねり出した”実態とは=佐々木悠

投資判断:現状では「割安」とは言えない

では、楽天の株式は投資対象としてどうでしょうか。

現状、企業全体が赤字であるため、PERでの判断は難しいです。PBRを見ると約2倍、EBITDA倍率で見ると約7倍となっています。

IT関連企業でPBRが1倍を下回っていれば割安感がありますが、2倍というのは「普通」の水準であり、現状で「非常に割安」とは言えません。また、配当もありません。

したがって、現時点では、どの方向から見ても投資する明確なメリットを見出しにくいのが実情です。会社自体が危機的な状況にあるというわけではありませんが、投資対象としての魅力は限定的と言えるでしょう。

 

投資家の皆様は、この記事を参考に、楽天モバイルの「黒字化」発表の裏にある実態をしっかりと理解しておくことが重要です。

三木谷社長は、楽天市場立ち上げ時にも現在の楽天モバイルのような資金難に直面し、それを乗り越えてきた経験がありますが、投資家が求めているのは、もっと早い段階での抜本的な改善かもしれません。


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image by:Koshiro K / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年7月1日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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