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ドルは下押しの可能性も、今は「強気型の調整場面」落ちればまた買い=葛城北斗

ドル/円相場は6月24日の安値から7円以上上げた相場。一旦押し目形成期に入る。しかし104円台は維持されよう。(『投資日報デイリーリポート』葛城北斗)

ドル/円は一旦押し目形成期に入るか。それでも104円台は維持

【為替】巻き戻しが入る2016年後半

為替相場は全体的にドル高の展開を示しつつある。先週もニースでのテロの悲劇、トルコのクーデター未遂など、様々な事件が勃発。ドルが買われ、ユーロ圏通貨が売られた。本来ならリスクオフの円買いも入るはずであったが、先週は全体的に円はユーロやドル、そしてポンドに対して買われる展開は見られなかった。

ドル/円相場は106・50円まで戻し、本欄の一つのテーマであったブレグジットショック直前の高値106・81円をほぼ取り戻した。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

先週のコメントは次の通り「ドル/円については上昇有利な状況に転じた。年初からの下落に対して、年後半はドル/円の巻き戻しが入ろう。サイクル的には7月いっぱいはドル上昇、ブレグジットショック前の高値106円台を取り戻そう。103円台は買いになろう」。

ドル/円相場は6月24日の安値から7円以上上げた相場。一旦押し目形成期に入る。しかし104円台は維持されよう。予定通り、今週下押しとなれば、来週はもう一度反発して高値を狙う展開が想定されるが、今週の高値奪回に失敗すれば、8月前半は調整場面。

短期的にはドル/円はショート狙い。106円台売り場。2円前後の下落を見込む。落ちたところはまた買いになろう。

【貴金属】絵に描いたような押し目買いポイント:NY金1300ドル台の攻防

7月6日以降下げ基調が続いているNY金は、14日に1320ドルまで下落逆三角保合い上限を割り込んだ

しかし、先週はこう述べている。「…どんなに下がっても1300~1310ドルが目先の限界で、ここから相場はもう一段上昇するのではないか、というのが目先の筆者の見方である。…(逆三角保合いの上限を)崩れても、XAU指数にあるマドを埋めた時間帯で金も下げ止まると見る。目先の下げは買い仕込み場であろう」。現行NY金相場は、この見通し通りに動いていると見る。

NY金 日足(SBI証券提供)

NY金 日足(SBI証券提供)

NY金はペナントからの放れ待ちだがNY銀とXAU指数はさほど下げていない。金が1300ドルを維持する限り買いである。不謹慎だが、世情が不安定な時ほど金価格は輝く。ペナントを上放れると、相場は再度7月高値を試しかかるのではないか。

【初出:商品版投資日報 7月21日号「第六感の目」(毎週金曜日掲載)】

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投資日報デイリーリポート』(2016年7月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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