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著名投資家アインホーン氏の大勝負!「GM再生」に賭けた天才の勝算は?=東条雅彦

デイビッド・アインホーンとウォーレン・バフェットの共通点

本来、売りが得意とされてるデイビッド・アインホーンですが、今回の投資については王道のバリュー投資で勝負を賭けています。

GM株は配当利回りが4.62%、PERが5倍という、バーゲンセール価格で放置されているグレアム銘柄です。また、他のライバル会社に比べてROEが高く、バフェット銘柄の要素も持っています。

デイビッド・アインホーンと言えば、「ああ、あのリーマン・ブラザーズの空売りで一発当てた人だ」という印象を持っている人もいるかもしれません。しかし、そうではありません

実は、デイビッド・アインホーンは2003年にウォーレン・バフェットとの昼食会の権利を5万100ドルで落札しています。この昼食会の権利は毎年6月に米国の大手ネットオークション「eBay(イーベイ)」が開催しているチャリティーオークションで売りに出されます。この権利を落札する人は、間違いなくウォーレン・バフェットの熱烈なファンです。2010年、2011年と2年連続で落札したテッド・ウェシュラーは、その翌年の2012年にバークシャー・ハサウェイに入社しています。現在はバークシャーのポートフォリオマネージャーとして、バフェットの右腕として活躍しています。

<バフェットとの昼食権チャリティオークション 歴代落札者(2000年~2016年)>

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2003年に落札したアインホーンも他の落札者と同じく、バフェットの投資戦略や思想に深く共感しているはずです。現在、GMはアインホーンとバフェットの著名投資家2人に保有されていますが、これは偶然ではありません。思考が似ているので、結果的に同じ銘柄を選定することになったのです。

現時点ではバフェット銘柄の要素よりもグレアム銘柄の要素が強いかもしれませんが、アインホーンは大きなチャンスだと見ています。この投資の結果がどのような結末を迎えるのか、私はとても興味深く見守っています。

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ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資~雪ダルマ式に資産が増える52の教え~』(2017年5月28日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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