「ゆるやかな円高」の証左
「ゆるやかな円高傾向」を確かめるために、米ドル/円の、今年の高値の推移を見てみましょう。
- 3月の高値が、115.50円付近
- 5月の高値が、114.40円付近
- 7月の高値が、114.50円付近
- 9月の高値が、112.70円付近
というように、しだいに水準が切り下がっています。
米ドル/円の、今年の安値も、
- 2月の安値が、111.60円付近
- 4月の安値が、108.10円付近
- 6月の安値が、108.80円付近
- 9月の安値が、107.30円付近
というように、しだいに水準が切り下がっています。
この「ゆるやかな円高」傾向は、米ドル/円のチャートを見れば、視覚的に確認することができます。
「ドル高」の終わりが近づいている
このメルマガを書いている現在(9月26日22時)、米ドル/円レートは、112.10円付近と「ドル高」水準にあります。
目先、アメリカの「12月利上げ」が意識されており、「さらなるドル高も」といった見通しも聞かれますが、テクニカル的に見ると、「ドル円相場は、今月(9月)中に、1ドル=113.00円前後でピークを打ち、そのあと、ドル高傾向から、ふたたび円高傾向へと流れが変わる可能性が高い」と考えられます。
米ドル/円のチャートは、これまでと同様、「偶数月」である10月は、やはり「円高の月」になる可能性が高そうな形になっているのです。
ふたたび「ドル高」から「円高」に流れが変わると、また、しつこく長く「円高」が続く可能性があります。そのつもりで注意深くトレードしなければなりません。
また、前回の円高局面で、米ドル/円レートは、107.30円付近で下げ止まりましたが、「ゆるやかな円高」傾向の中、このあとの円高局面では、ひょっとしたら、106円台があるかもしれません。
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