日経平均株価が11日連続高を記録するなどまさに今、株式市場は絶好調。この日経平均株価を押し上げている要因は何なのでしょうか?まぐまぐの大人気メルマガ『ハロー!株式』では、日経平均株価を押し上げる要因のひとつが「外国人による爆買い」であると分析しています。
株主総会が増える6月相場はどんな展開に?
いい相場展開が継続している株式マーケット。日経平均株価は昨日(29日の金曜日)まで何と11日連続高。11日連続高は1988年2月27日まで13日連続高して以来、ほぼ27年ぶりとなります。
88年の場合は連続高が始まる前日(2月9日)の終値2万3662円から、その後の89年12月末に記録したバブル最高値3万8915円へ向かった経緯があります。この度の連続高記録は相場の終わり(出口)ではなく、大相場の始まり(入り口)という狼煙・シグナルとなり得るだけに要注目となります。
この度の11日連続高。上昇が始まった前日(5月14日)の日経平均株価の終値は1万9570円であり、週末(5月29日)の終値2万563円まで値幅にして993円、率にして5.0%の上昇となります。株価1000円の銘柄が50円上昇したことと率的には同じであり、さほどの過熱感はありません。
来週からは名実ともに6月相場入りとなりますが、6月後半には株主総会がピークを迎えます。企業が株主還元により積極的になっているとの認識が広がりやすく、株価にとって大きな支援材料となってきそうです。
尚、強力に相場を押し上げているのは外国人の爆買いです。今週、東証が発表した5月第3週(18~22日)の投資家別株式売買動向を見ますと、外国人は3週連続で買い越しで買越額は4375億円(前の週は1024億円の買い越し)と大きく膨らんでいます。
一方、個人は3週連続の売り越しで売越額は5958億円、信託銀行も8週連続の売り越しで売越額は635億円となっています。外国人が国内勢の売りを全て吸収するという構図が継続しています。
古くから本誌を読んで頂いている方は既にご存知と思いますが、この構図を私aquaは以前から【相場上昇のための勝利の方程式】と申し上げています。何故なら、この構図が続いているうちはこの度も然りですが、相当の確度で相場は上昇するからです。
では、「何故そんなに外国人が日本株を買うのか?」となりますが、簡単です。計算高い外国人のこと。彼らは我武者羅に日本株を買っている訳ではなく、先高観、すなわち儲かると判断したからこそ大量に買っている訳であり、この点はしっかりと押さえておく必要があります。
引き続き、目先の動きに一喜一憂することなく、中長期スタンスでこの大勢上昇という大きな流れ・潮流にしっかりと乗って行きたいところです。乗らなければ得るモノは何もないのです。
『ハロー!株式』(2015年5月30日号)より一部抜粋