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【理論株価】日経平均の“雪解け”遠く、レンジ上側での膠着が続く(3/8)=日暮昭

当マガジンは日経平均の妥当な水準として統計的処理で求めた理論株価をもとに、足元の相場の位置づけを評価する材料を提供するものです。原則として日経平均と理論株価の位置関係を示すグラフと表に若干のコメントを合せて毎週1回配信いたします。皆様のより良い投資成果のための一助にして頂ければ幸いです。
※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。(『投資の視点』日暮昭)

プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

3/8の日経平均株価終値は4日続落、前日比90.12円安の19,254.03円

環境が暖まるまで春は来ず

3月に入り季節はじわじわとゆっくりながら春に向かっているように見えます。一方、株式相場は依然としてはっきりしない状態が続いています。

背景にあるファンダメンタルズを業績と為替でみると、業績としての日経平均ベースの予想EPSは今期業績見通しの改定が本格化した2月に入りそれまでの130円台から一気に140円を突破、一時は145円に接近する場面もありました。もう一つの要素である米ドルは昨年12月以降、主に110円から115円の間で安定した動きを続けています。

下図は昨年9月から直近の2017年3月6日まで、こうしたファンダメンタルズの動きも併せて日経平均と理論株価、通常変動の上側を日次ベースで示したグラフです。

日経平均、理論株価、通常変動の上側と予想EPS、米ドルレートの推移
2016.9.1~2017.3.6

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日経平均が紺色、理論株価が青色、通常変動の上側が赤色でいずれも左目盛です。また、予想EPSが緑色、米ドルレートが紫色の線で右目盛りです。

直近の3月6日の相場は通常変動の上側の1万9,389円に対して日経平均が1万9,379円で差は10円となっています。こうした両者の同一性は昨年12月9日に日経平均が通常変動の上側に追いついて以来続く傾向です。

ちなみに12月9日から3月6日まで約3か月間の両者のかい離の平均をとるとプラス・マイナスの相殺で15円になります。2月半ばからは両者は特に一致した動きが目立ちます。

日経平均はそれなりに変動していますが通常変動の上側との関連で見ると膠着状態にあると言えます。今後、為替と業績に動きが見えなければこの膠着状態は続きそうです。相場に春が来るためにはこれらの環境の変化が条件となりそうです。

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投資の視点』(2017年3月8日号)より一部抜粋

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